空飛ぶ零戦


2012年12月27日
 

 フライアブルな零戦がやって来た!


 所沢航空発祥記念館で開催中(2012.8.4〜2013.3.31)の「日本の航空技術100年展」。その目玉展示としてオリジナルの栄エンジンで飛行可能な唯一の零戦、米国にあるプレーンズ・オブ・フェイムの52型が来るという。実は本機、来日は3度目で、過去2回はいずれも展示飛行を行っている。だが今回は展示場所が飛行場を持たない博物館ということもあり、静態展示と日時を決めてのエンジン稼動だけとなった。

 
 
 この11月半ばまでは東京長期出張中。零戦はその間に来る予定だったらしいのだが、諸々の事情で間に合わず12月1日からの展示となった。とはいえ長期出張は終わったものの、東京出張なんてのはいくらでもある。と思う間もなくあった。
 午後から某A省で会議の予定、ならばと朝イチに近い新幹線に乗り、開門と同時に記念館へ入場。実はローソンチケットで前売券を購入していたので、入口でこんな記念品をもらった。








 記念館に入ると零戦展示室の手前で計器板発見、勿論零戦の。21型の複製品だが、計器は所々で当時物が入っている。
 零戦が三菱と中島飛行機の両方で生産されていたのは知っていたのだが、計器板のディテールも異なるとは知らなかった。ていうか、ダメやろ、変えたら。










 さて、お目当ての零戦はあの衝立の向こう、別料金だ。















 ご対面〜!!!

 CANON A1200のノーマルレンズでは目一杯下がっても全部入らない。ひょっとして考えて展示してる???

 スピンナーが濃緑色とは珍しいと思ったが、こういう機体もあるらしい。














 右斜め前。























 平日、開館直後なので閑散としているが、土日はエライ人出らしい。






















 後ろから。
























 左斜め後ろ。
 胴体に撃墜マーク3個。























 零式艦上戦闘機52型、中島第5357號とあるから、中島製の52型。





















 上から。
 全幅11mの単発機だが、こんなもので1000nm以上(6時間以上)飛ぶのだから、搭乗員は大変だったろう。

 ちなみに、この零戦の来歴はこちら














 最初に説明した通り、この機体は米国で展示されている。蛇足ながら、国内で展示されている機体は、次の通りである。 国立科学博物館(東京上野。ラバウル工廠製の複座機)、靖国神社 遊就館(52型)、エアーパーク浜松基地広報館(52型)、河口湖自動車博物館(52型、21型)、大和ミュージアム(広島県呉市。62型)、鹿屋航空基地資料館(鹿児島県鹿屋市。52型)、知覧特攻平和会館(鹿児島県知覧市。52型)、太刀洗平和記念館(福岡県筑前町、32型)。
 こやって見ると、さすが1万機余り製造されただけあって結構残っている。ちなみに太刀洗以外は全て行ったし、太刀洗の32型は元々名古屋空港で展示されていたものなので、見に行ったことはある。とはいえ、32型とともに展示されている97式戦闘機は未見なので、そのうち行かなければと思ってはいるが。(おっと、三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所資料室、ってのもあったっけ。これも今年中に行ってこよう)。



お土産で海上自衛隊手ぬぐいを買ったのだが、絵がとても雑(苦笑)。
US−2はUS−1A(改)のままだし、OP−3Cは売り物のLOROP PODが付いてないし、
US−1A(改)を載せるならEP−3改も載せて欲しいし、
何よりUP−3Dなんか”−”が抜けてる上にこの絵はEP−3だぞ。
ちゃんと海上自衛隊の監修を受けたのか?(涙)
でも、珍しいし安かったから買ったけどね。



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