酷道418号と険道352号踏破記(その1)−418号編
2009年3月28日
1年振りの再訪、酷道418号と険道352号を踏破したので報告する。双方とも名にし負う廃道っぷりであった。 |
418号よ、私は還って来た!
というような戯言はさておき(笑)、日本三大酷道の筆頭でありマニア垂涎の的、酷道418号笠置ダム〜丸山ダム間と、それに続く(?)岐阜険道352号へ逝ってきた。
前回は酷道418号を西側の丸山ダム方面からKDXで東へ入って行き、この辺りで厳重なゲートに遭遇、それ以上の突入を断念した。
前回ははっきり言って様子見、思いつきの行き当たりばったりだったのだが、今回はちょっと計画を立ててみた。
それは、
@メンバーをアタック隊(バイク)と支援隊(車)に分ける
A両隊は険道352号の不通区間が始まるところ(瑞浪市日吉)へ集合
Bアタック隊はそこでバイクを一旦放棄
Cアタック隊は支援隊の車に同乗し、木曽川上流の笠置ダムの不通区間が始まるゲートまで移動
Dアタック隊は徒歩にて酷道418〜五月橋〜険道352を踏破してバイクまで戻る
である。
なんという事のない計画だが、こうすると、
@バイクを取りに戻る必要がない(往復しなくていい)
Aルートの下見ができる
(あわよくば険道352のバイクでの走破も目論んでいる。ちなみに酷道418号はゲートがあるので無理)
Bバイクで走破する場合、険道352から五月橋へ下っていくコースが取れる
(逆コースは登りの激坂であり、非常に厳しい)
となり、非常に都合が良いのである。
さて、険道352号不通区間開始位置へ集合したアタック隊は2台のKDX125。左が私のA3型。右はピカピカのA5型、オーリンズ付きである。所有者を仮にKDX氏としておこう。その他にも中々金のかかっているマシンであるが、中古購入であったため本人は全く気付いていない様子である。
(KDX氏はリターンライダーであり、最新事情に疎いのだ)
違いが分からないようにわざと写真を小さくしてあります(笑) |
笠置ダム側のゲートへ到着。まさかこんなに車があるとは思ってなかった。どうやら山菜取りらしい。
実際に歩いてみて分かったのであるが、とても廃道とは思えない賑わい(笑)
そしてこの奥が廃の王者、キング オブ酷道である418号の廃道区間である。
11:19突入開始!
10分ほど歩くと、国道である証拠、道路標識が出てくる。
ゲートで両側が封鎖されているとは云え、廃道になっている分けではない。ここは現役の国道である |
ゲートで封鎖しておきながら車両通行止めもないと思うが、4年程前まではゲートも無く、オフロードバイクかジムニーなら通過できたらしいのだ。(逆に言うと、それ以外の車は通過できないのでこの標識は意味のあるものになる)
最初に現れた崩落ヶ所を通り過ぎてから振り返って見ている。
幅は十分あるので、確かにジムニー以下なら通過可能だが…
崩落ヶ所を見上げると上は滝になってるよ…
しかし酷とは云えさすが国道。歩く分には何の支障も無い道幅である。
時折現れるガードレールが、国道であることを主張する。しかもこの辺りはまだアスファルト舗装だ。
ついに酷道が本領発揮!? 道が藪化している(笑)
しかし、この藪は一瞬で通過。この後も断続的に
道が藪化するが、いずれも短いものであった。季節が良かったのかもしれない(尤も、それを狙ったのであるが…)。
それよりも路面に注目して欲しい。既にアスファルトはなく、ダートである。しかも、所によってはふかふかの腐葉土。そんな国道ってありか!(笑)
突入開始から20分地点で本格的な崩落に遭遇。先程のような土砂ではなく、壁面の岩が崩れている。
国道としての矜持を保つためか、梯子が架けられているが、微妙に傾いているので乗ると怖い。にしてもわざわざ梯子を架けている(崩落面も梯子もともに新しいので最近架けたばかりであろう)所を見ると、やはり行政(土木事務所?)として、何らかの目的でこの道を未だ利用しているところが伺われる。
梯子を越えてから暫くは風景をお楽しみ下さい(笑)。
これは朽ち果てた標識。右は6ton以下、左は崩落注意である。
右写真は藪の風景ではない。我々の行く手、国道の路面である。ちなみに左はすぐ崖である。
猪の足跡。しかも新しい…
大概はこんな風景が続く。立っているのは車幅2m制限の標識。普通乗用車なら通行可能なわけだ。一応ね…
そしてついに見えた!
1年ぶりの再会、丸山ダム側のゲートである。
13:07ゲート通過、
酷道418号攻略完了の瞬間である(大袈裟なw)。
所要時間は1時間48分であった。
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