美山の風景(その4)伊往戸集落
2008年5月
伊往戸は鉱山の集落である。未だ採鉱が続いているので辛うじて命脈を保っているが、かつてあった分校は既に廃校となっている。この集落が生き続けるのは後10年か、20年か。
谷合交差点から県道200号を北上すること約13キロの所に位置するのが
伊往戸
(いおど)集落である。
美山の主要産業は林業と鉱業、伊往戸は鉱山の集落である。
岐阜の美濃赤坂(大垣の辺り)から関市板取の間には、鉱山が点在している。石灰石などが採石できるようであり、そして何故か宇部鉱山と川崎製鉄(現JFEスチール)系列が多い。
伊往戸の鉱山もまだ生きていて、新鉱工業と云う会社であり、JFE系列である。
鉱山の下には万屋がある。鉱山が生きているのでこの店も営業中である。塩煙草雑貨、何でも売っているのである(だから「万屋」と云う)。
白岩谷との分岐の所には廃校があった。北山小学校伊往戸分校とのこと。本校である北山小学校はここから数キロ南、神崎集落にある。
神崎集落については(その10)を参照。
昭和56年3月に廃校とあるので、そう遠い昔の話ではない(と思う)。
実際に住んでいるかどうかはともかくとして、集落内には分校を存在させるだけの戸数があった。鉱業華やかなりし頃は子供達も多く、それなりの活気があったのであろう。
ちなみにこの校舎、今は陶芸の小屋に使われているようである。
県道200号をもう少しだけ進むと、ごろごろの滝というのがあった。少しは有名のようであり、車が数台停まって写真を撮ったり水を汲んだり。
しかしこの辺りは1.3車線くらいしかないので、通過しようとする車が詰まっていただけかもしれない(笑)。
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