中国地方ツーリング(その2)−引続き雨

2009年8月9日〜8月15日


 たまたま機会を得たので、以前より行きたかった島根県石見銀山と広島県呉市のてつのくじら館へ行ってみることにした。十数年ぶり(?)のキャンプツーリングである。だがしかし、この旅を総括するキーワード、それは『雨』だ!

【8月10日(月)】
 
 起床 05:30

 昨夜よりやや雨脚は弱くなったようではあるが、やはり引続き雨である。
 身支度、食事、撤収をテキパキと済ませて、さて今日はどこへ行こう?

 基本的には移動日であるが、それだけではやはり勿体無い。昔々の中国地方ツーリングですっ飛ばした人形峠と、最近(?)できたZガンダムを見に行くことにする。

 人形峠はご存知の通り日本で唯一のウラン鉱山である(と小学校で習った)。もっとも、採算が取れずに現在では閉山となっているようだが、何やら博物館の如きものがあるようなので、そこへ行ってみよう。
 Zガンダムはまぁ、大して興味がある訳ではないのだが、本当は行きたかった東京お台場のガンダムへは行けそうも無いのでその代わりである。広島方面へのルート上にあることでもあるし。

 キャンプ場からはR178、R9をたどって鳥取へ。途中、今年2回目の餘部鉄橋を通ったが今回は通過しただけである。
 鳥取からはR53を南下し、次いでR482を西進。カッパを着たままだったので写真は残っていないが、R482の鳥取市用瀬からR179へ出るまでの間はなかなかいい道である。交通量が少なく、さほど狭くも無く、そして適度にくねっている。
 R482がR179と合流したら、少しだけ北上。標識に従って旧道へと分岐していくとそこが人形峠の展示館である。

 展示内容は原子力に関するものだったが、う〜ん、写真が無いことで全てを察して欲しい。はっきり言って子供だましである。









 展示館の前は小さな広場になっていて、中央にある東屋に半地下式の水槽がある。中で飼われているのはオオサンショウウオ。なぜここでオオサンショウウオなのだか全く意味不明だが、「清流に住むオオサンショウウオが生きていられるほど環境が良い⇒ウラン鉱山施設の放射線の影響はない」ということだろうか?

 拍子抜けの人形峠を後にしてR179を南下、R181と合流したところでまたもや西進である。


 程無く道の駅久米の里へ到着。Zガンダムが待っていた。スケールは実物(?)の1/2。それにしてもふくらはぎがすごい。














 
 本機は人が乗り込み足を動かすことができる(歩行可能かどうかは疑問)ようだ。1999年12月完成とあるので、ハヤブサの発売開始と同時期かな。


 道の駅で昼食、そして1日半ぶりに雨が止んだのでカッパを脱ぐ。気温が上がってくると、カッパの中も汗だくになり気持ち悪いったらありゃしない。カッパの外は雨で濡れ、カッパの中は汗で濡れ…









 この後は国道と県道を駆使して極力西へまっすぐ、今夜の幕営地である三次へ向かう。


 途中、真庭市の鍋屋に見事な洋風建築があった。
 遷喬(せんきょう)小学校校舎、明治40年に落成し、平成2年まで使われた木造校舎である。
 その後重要文化財に指定され、現在に至っている。
 
 こういった古い洋風木造建築は、好きだ。







 ひたすら西進し、岡山県新見市を過ぎると広島県である。

 実は、本当は紀伊半島へツーリングに行くつもりで急遽(1週間前。泥縄である(笑))ツーリングマップル関西を買ったのだが、その記載エリアの西端は鳥取県と岡山県。今回のツーリングエリアである島根県と広島県は含まれていない。ツーリングマップル中国四国を買うか? という考えも頭をよぎったが、大部分が関西版と重なるので勿体無い。しかたがない(?)ので、100均である(笑)。ダイソー版広島県地図と島根県地図をツーリング前日に購入したのだが(完全に泥縄(爆))、これが意外と使えるのである。林道へ入り込むKDXだとスケールが厳しいが、ハヤブサなら幹線道路しか走らないので国道と主要地方道が載っていれば十分だ。今回も大いに活躍した。ダイソー恐るべし、である。

 それにしても庄原から、またしても雨が降り始める。まったく、どれだけ降れば気が済むんだ?
 
 17時頃、三次市に入る。
 駅前のスーパーで少しだけ買物をして駐輪場から出ようとバイクを押したところ、ゴリゴリッという異音がリアの辺りから発生。どうやらリアハブのベアリングが逝ってしまったようだ。
 かなり前から押し引きの度にキュッキュッという音がしていたのだが、あまり気にせずにいたところ前回の山陰ツーリングでついに走行中もキュッキュッ音が聞こえ出した。正直まずいなと思いながらもそのままここまで来てしまったのだが、今更どうしようもない。帰ったら速やかにベアリングを交換する決心はした(帰宅した翌土日は河口湖へキャンプのつもりだったが中止)が、あとは帰宅まで砕けないことを祈るのみである。しかし、まだあと半分以上あるぞ…

 それにしても雨がやまない。今宵のねぐらは三次市郊外の高谷山キャンプ場の予定だが、雨の中テントを張って自炊するのは億劫だ。キャンプ場に屋根が無いようなら、別の場所を探さなくてはならない。幸い、西三次駅は無人駅のようなので、最悪そこで寝ることにして(にしても民家は近い。本当はもっと山の中の無人駅、周辺に家の無い所がよいのだが…)、とりあえずキャンプ場を目指す。

 昨夜の大師山キャンプ場もそうだったが、ここもキャンプ場への案内看板が無い。地図で見ると山の上なので、恐らくこっちだろうとひたすら「霧の海展望台」という標識を頼りに山を登って行く。

 雨も激しく、いいかげん不安になって来たところでようやくキャンプ場らしき場所に到着。そこらにあった看板を読むと確かにここが高谷山キャンプ場らしい。


 炊事棟が都合良く屋根付きだったので、ここで幕営することにする。ついでに二日間雨ざらしのハヤブサも軒下へ。リアハブは相変わらすゴリゴリいってるなぁ…










 日没前に一瞬だけ雨がやむ。キャンプ場からほぼ真北の景色である。
 1〜2分山を登ると展望台があるらしいが、それはまぁ明日の朝にでもしよう。暗くなる前に自炊が先だ。

 そしてこの夜もまた、屋根を打つ雨音に悩まされるのである。本当にトタンはうるさいなぁ…。






 就寝 20:30
 本日の走行距離 366km (TOTAL 670km)


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