中国地方ツーリング(その6)−大台ケ原と青山高原

2009年8月9日〜8月15日


 たまたま機会を得たので、以前より行きたかった島根県石見銀山と広島県呉市のてつのくじら館へ行ってみることにした。十数年ぶり(?)のキャンプツーリングである。だがしかし、この旅を総括するキーワード、それは『雨』だ!

【8月15日(土)】
 
 起床 05:00

 実家で中1日の休日をとり、いよいよ岐阜へ帰る。
 だが、ただ真っ直ぐ帰るのもつまらないので、大台ケ原と青山高原を経由することにする。

 大台ケ原へはR169を南下、川上村で大台ケ原ドライブウェイ(県道40号)へと分岐する。

 ドライブウェイとは名ばかりの、狭い急勾配の九十九折れを登っていくと(これをバスが上がっていくのだから信じられない)、短い大台口隧道で峠を越えて北側斜面へ出る。そこから先はやや道幅が広くなるのだが、今度は落石が多く油断できない。


 実家から2時間ほどで大台ケ原に到着。












 とはいえ、駐車場があるだけである。ただ、朝の10時前というのに既に満車状態。



 駐車場の回りはご覧の通り林であり、展望は開けない。最もここは、大台ケ原登山のベースキャンプ地であるので仕方ないのだが。
 ちなみに、林の背景は曇り空ではなく霧である。大台ケ原は1年に365日雨が降る(毎日だな)と習ったのだが、この日は幸い降らなかった。少なくとも、滞在している時間帯は。
 大台ケ原一帯の年間降水量は非常に多く、故に高名な吉野杉がよく育つのである。






 駐車場に戻って何気にクラッチマスターのフルードタンクを覗くと、何とフルードが無い。どうりでギヤの切れが渋かった…。

 原因はたぶんハヤブサ初期型の持病、クラッチレリーズからのフルード漏れだろう。気をつけて清掃していたつもりだが、寄る年波には勝てない。何だかんだで10年車である。
 今ここでどうすることもできないので、なるべく丁寧なギヤチェンジを心がけて走ることにする。
 後日確認したら、やはりクラッチレリーズから漏れていた。ASSY交換である。ううう、諭吉さんが…orz




 霧は駐車場の辺りだけ。下ってくると晴間が広がっていた。吉野の、深い山が良くわかる。











 大台ケ原を降りて榛原へ向かう。クラッチのフルードを補充してもらうためだったのだが、2軒あるバイク屋の両方ともに断られた。(店は開けているが)盆休みということらしい。事情を説明したがラチが開かないので、あきらめた。ここで店の名前を書いてやろうかと思うほど不愉快である。フルードの補充如き、ものの5分で済むのに。問答をしていた時間はそれ以上である。


 榛原からはR369で曽爾村、曽爾高原へ向かう。

 途中、緩い下り坂で停めて地図を見ていたら、スタンドが外れた。ハヤブサはゆっくりと左側へ倒れ、ガードレールへもたれかかったのである。左写真がその時にウインドシールドについた傷である。他にはクランクケースカバーの下側に少しだけかすり傷ができたのだが、この程度で済んだのは非常に幸運だった。やはり長旅の疲れが出ているのだろう、普段なら決してやらないミスである。
 荷物満載のハヤブサをなかなか起こせず困っていると(しかも坂道)、1台の車が止まって助けてくれた。感謝、である。
 帰宅してからウインドシールドの値段を調べると1諭吉ほどした。しかたがないので困った時のヤフオク、500円でピカピカの新同品を落札した。いい時代になったものだ。

 

 曽爾高原がススキで有名、ということは後で知った。ただ、憶えのある名前の場所だったから行ってみただけである。
 写真の奇怪な形の山は鎧岳、これも曽爾高原の名物の一つである。











 
 
 曽爾高原を南から北へ抜けて、R165経由で青山高原へ。このR165だが、全線に渡ってセンターラインにキャッツアイが仕込んである。おかげで遅いトラックの後を延々走る羽目になってしまった。それにしてもキャッツアイという処置はどうなのだろう、バイクで誤って踏んでしまうと即転倒である。そして転倒したら体がひっかかって大怪我の元になると思うのだが。まぁいいか、我国ではバイク(乗りに人権は無いのだし。


 青山高原で見たかったのは、風力発電の施設である。高原へ登っていくと忽然と現れるそれは、タワーの高さ50m、3翅の直径も50mである。全部で24基、うち4基が津市直営、残りは第三セクターの経営である。
 気になる銘板にはNKK(日本鋼管)とあった。

 【動画(その1)】 【動画(その2)







 これは青山高原を降りる途中、笠取山にある航空自衛隊のレーダーサイト、ティーバックコンロトールである。昔はよくお世話になったものだ(何のこっちゃ?)。











 この後は津市でR23へ出て、桑名から長良川を北上、ついに帰宅したのである。久々の長旅、そしてキャンプであったが、無事に還り着くことができた。それもこれも、ハヤブサのおかげである。


 就寝 21:00
 本日の走行距離 384km (TOTAL 1858km)


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