リアハブ ベアリング交換

2009年8月23日


 リアホイールからキュッキュッという異音がしていたのは前々からなのだが、この夏の中国地方ツーリングでついにそれが「ゴリゴリッ」という音に変わってしまった。どうやらリアハブのベアリングが逝ったらしい。ネットで調べるとそう難しい整備でもないようだし、ならば自分で交換である。

 思えば走行5万キロを越えて、この間、フロントハブのベアリングは2回交換したのだが、リアは手付かずのままである。異音がしたまま放っておくのも心臓に悪い(というレベルの話じゃないぞ)ので交換することにした。
 ネットで調べると、ベアリングの交換はそう難しい整備でもないらしい。となれば資金節約のために自分でやってみるにしくはない。
 とりあえず必要部品は下記の通りである。

部品名称

部品番号

数量 

単価 

合計 

 ベアリング

 09262-32008

1155円 

2310円

 オイルシール

 09285-38001

410円

410円

 ベアリング

 09262-32007

1628円

1628円

 オイルシール

 09285-39001

504円

504円

合計

 4852円

 
 ベアリングの交換にはプーラー(ベアリングを抜く工具)やらインストーラ(同じく取り付ける工具)が必要(とマニュアルに書いてある)なのだが、非常に高価なので、抜くほうは貫通ドライバの叩き出し、取り付けはハンマで叩くことにした。これだって、200mmの貫通ドライバを新規購入したので950円もかかったのである(笑)。


 Rホイールを外すのはお手のもの。サクサク外してベアリングを点検。
 ベアリングはホイールの両側とスプロケット側の計3個あるのだが、どうもホイール右側(ブレーキディスク側)が怪しい。動きが渋いのだ。










 オイルシールを外したところ。無理やりドライバでこじって外した。今回はこれも交換部品である。













 外した3個のベアリングを並べてみた。上の2個(同じ部品番号)が茶色いのは、錆とグリスが混じっているからだ。外した状態では特に動きが渋いとも思われなかったが、やはりこれだけ錆が出ていては要交換だろう。

 ちなみに、ベアリングは反対側から貫通ドライバを使って叩くと割合と簡単に外れた。マニュアルではベアりングプーラーを使うように指定のあるところであるが、特にその必要性は感じない。






 新しいベアリングは前日から冷蔵庫に入れて冷やしておいた。こうすると直径が多少なりとも縮んで入りやすくなるようだ。
 マニュアルには、新しいベアリングの内部へはスズキグリースAを塗布するように指示があるのだが、今回は無視。その理由として、
@新しいベアリングには外したベアリングと同程度の量のグリスが既に塗布されていたこと
A新しいベアリングに塗布されているグリスと、スズキグリースAの色が違っていたこと。異種のグリスを混ぜると硬化、変質する場合がある

のだ。
 また、打ち込み前には周囲に薄くグリスをぬっておいた。これは防錆のためである。


 打ち込みは、新しいベアリングの上に古いベアリングを乗せて、ハンマーでゆっくりと慎重に周囲を叩きながら入れた。斜めに入ってはにっちもさっちもいかなくなるからである。

 実は外す前に、ベアリングの深さをノギスで測っておいたのだが、取付側に段差があり、必要以上の深さには打ち込めないようになっている。非常に有効な設計の小技、だな。 だが、一応均等に入ったかどうか確認のために測ってはみた(笑)



 



 新しいベアリングが周囲とツライチになったら、今度は大き目のソケットで打ち込む。そのまま古いベアリングを使い続けていると一緒に入ってしまうからだ(笑)。
 マニュアルではベアリングインストーラを使うように指示のあるところであるが、これまた特に必要性は感じなかった。
 ちなみにこのソケット、手持ちのものを使うのは憚られた(本来と違う用途に使う)ので、ダイソーで専用工具(笑)として買ったものである。2個セットでもちろん100円。






 さて、ベアリング交換の効果の程だがどうだろう、多少は良くなったかな?という程度だとおもう。以前、ステムベアリングの交換をしたのだが、その時ほどの劇的な変化はなかった。まぁ、フロントハブのベアリングを交換したときも左程の違いは感じなかったので、パワーの有り余っているハヤブサクラスだとこんなものかもしれない。ただ、音がしなくなったのはありがたく思っている。
 劇的な変化、というならチェーンを念入りに洗浄した時の方が効果はあったなぁ(詳細は後日UP予定)。
 
 とはいえ、ベアリングが新しくなりウキウキ気分であることには変わりはないのである。


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