スズキ試乗会in長島 VストロームとGSX-R1000とグラディウス。 岐阜から試乗会会場の長島までは、長良川の土手道をずっと下っていくのだが、朝、雨雲レーダーを見ていると皮肉なことに岐阜市上空だけ雨。それでも何とか岐阜市上空がクリヤになったら、今度は土手道の上だけずっと雨雲である。一体全体なんだこりゃ?とはいえ出発地点では雨は上がっているし、天候も回復基調なので走っているうちに経路上の雨も上がるだろう、というのは実に甘い願望だった。土手道を走っている間中、ずっと雨だったのである。 【余話2014へ】
2014年7月20日
幸い、会場に近づく頃(即ち土手道を外れた頃)には雨も上がり、昼前には会場に滑り込んだのである。
試乗できるのは左写真の他にGSX-R1000、GSX-R750、V-Strom1000(だったか)。もらえる試乗チケットは3枚なので、乗ったことの無い車種を優先でV-Strom1000、GSX-R1000、グラディウスとした。バーグマンはスクーターなので興味は無いし、GSR750は3月末に田中車両で試乗済み、GSR250はこれまた興味なしである。GSX-R750はGSR750とエンジン同じなので、とりあえず今回はパスとした。
さて、以下試乗記である。
1.V-Strom1000
足が付かない。なので怖い。いや、私の足は決して短くはない(174cmだもの)。なので、足の付かないバイクなぞほぼ経験が無く、ゆえに怖いのである。これ、傾いたらタチゴケ必死である。
走りのインプレは?いつぞやのV-Strom600と同じ。その排気量拡大版である。ツーリングには良いと思うが、くれぐれもスタイルにだまされて林道や隘路には入らないように。
そうそう、そういえばこのマシン、往年の怪鳥に似ているな。
2.GSX-R1000
良い、良いのだ。軽い、パワーある、ハンドリング良し、とくれば峠では無敵である。とても欲しいがハヤブサの他にもう1台は養えない。このマシンで遅ければ、それはあなたがドヘタクソなのである。欠点があるとすれば、もともとこのマシンには要求されない積載性かな。
私の場合は前傾姿勢も気にならなかったので、ツーリングもOKである。ポジション的には、ハヤブサよりもシートとハンドルの位置が近いが。
峠を飛ばしたいあなたには、買って損の無い1台である。
3.グラディウス
これは400、Vツインである。乗ったことが無いので乗ってみた。ギアポジションインジケータが、Nの時に0を表示するのはご愛嬌?(ちょっと考えた方がいいと思う。アフターパーツのポン付けじゃぁないんだからさ、スズキさん)
走りは、鈴木車にしては珍しく、はっきりと前輪の舵角がついて曲がっていく。まるでヤマハ車みたいである。とはいえ、ヤマハ車ほどにはまじめに走らなくても、何となくいい加減のままに曲がってくれるのはさすがスズキ。ちょっと珍しい感覚だった。
4.苦情申立
やはり少し腹にすえかねているところがあるので少し。
試乗会は競争ではないので、安全第一、追い越し禁止である。今回は、先頭に先導車、そのあとを1列になってコースを周回するのだが、GSX-R1000の時だ。
私の前を走るヤツ(同年代)が、走行中に蛇行(スラローム)。直線の手前でほぼストップ(おかげでこっちは急ブレーキ、エンストだぜ)、前を空けてからスロットルを開けてつっこむ。次の周回は用心して少し離したが、前週と違うライン(あわや前走車を追い抜き)で、こっちもどうしていいか分からず。
あまりに危険なので、降りてから文句をいったが口論になってしまった。しっかし、バカなヤツがいるもんだ。
というわけで、最後はあまりスッキリしないまま終わった試乗会だった。