檜原村(その3)−尾根通


2012年1月29日
 

 東京のチベット、奥多摩。本気でそう思っていた、檜原村を知るまでは。

【地図:檜原村尾根通

 

 尾根通へは地図の@の下から入る。その入口が左写真である。檜原村でもここら辺りからは(少なくとも私のような訪問者にとっては)極端に不便になるので、バスの利用はあきらめ、立川でレンタカー(出光リテールレンタカー、12時間2525円。安っ!)を借りた。

 さて。
 尾根通の入口はご覧の通りちょっと急な坂になっている。だが舗装だし、レンタカーでもあるので、このまま行けるところまで車で行ってみるかと思ったのだが・・・





 一つ目のカーブを左に曲がったところで、目の前には信じられない光景が広がっていた(笑) (地図の@)
 入口の坂ですでに車(マーチ)のアクセルを床近くまで踏んでいたというのに、この傾斜ときたら! 見た目は45°、冷静に測ってみれば30°くらいだけれど、それでも結構なものだ。しかも法面には雪。路面が凍結でもしていたら万事休すだ。
 仕方がない(と言うより、怖い)ので、車は坂の途中の離合箇所でUターン(オートマで良かった!)、下に駐車して徒歩で上って行くことにした。
 ただ、さすが地元と言うべきか、歩いて上って行く途中で爺ちゃんが運転する軽トラと、上の方の家へ配達したのだろう、小型のタンクローリーが下って来たのにはびっくりした。




 激坂を上って最初に現れた家。人は住んでいる。















 南側の山の斜面を見てみた。奇妙な形に伐採され、そこにまるで池の水のように雪がたまっている。
















 尾根通は、地図では上りきった後は点線(徒歩道で未舗装)なのだが、実際には舗装されている。道路の感じや周囲の状況から、地図の更新がしばらく止まっているのだろう。


 写真中央に見える家が地図のA。この家を通り過ぎる時、犬にえらく吠えられて怖かった。しかも放し飼いだし。噛まれて怪我でもしたらどうすんだよ、と思ったが、躾はいいのか吠えるだけで敷地の外からは出て来なかった。でもね、一匹じゃなかったんだよね・・・。






 尾根通の最奥の家(地図のB)、ここまで45分。
 道はここで突然終り、その後は登山道っぽいものもあったのか無かったのか。

 今、地図をよくよく見直して見ると、歩いてきた舗装路と、地図上の点線(徒歩道)が少し異なるようだ。
 だがしかし、車道ができて立派な家が建ってしまっている現状では、廃集落徘徊の目的としては今一つなのである。





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