長谷川町子美術館、他


2009年11月22日
 

 長谷川町子美術館、東急bunkamura、サントリー美術館。3軒ハシゴした後は熱燗で一杯w

 長谷川町子、の名を知らない人はいないと思う。そう、「サザエさん」の作者だ。そのサザエさん美術館、もとい、長谷川町子美術館があるというので行ってみた。


 東急桜新町駅を降りて、ここから長谷川町子美術館までがサザエさん通り。しかし、その入り口に三菱電機の販売店があるのはどういう訳だ?(爆) 
(注:サザエさんのスポンサーは東芝である)










 でも、反対側にはしっかりとサザエさん。













 通りの所々、消化栓か何だかよくわからないが、こうやってあっちこっちにサザエさんがいる。











 
 10分も歩かないうちに長谷川町子美術館へ到着。元の長谷川邸があった場所らしい。今の基準で見ると広いが、東京オリンピック以前の世田谷の土地なぞ二束三文である。その代わり、もちろん不便でもあったのだ。
 美術館の中へ入ってから、大きな勘違いをしていることに気づいた。ここは「長谷川町子美術館」であって、「サザエさん美術館」ではないのである。つまり、長谷川町子が収集した絵画を展示することがこの美術館の目的であって、サザエさんに関する展示が主体となっている訳ではない。
 それは、入り口横に磯野家の模型(いくら当時の世田谷の土地が安かったとはいえ、ちょっと羨ましいくらい広い。100坪ではきかないぞ)を置いた2Fの小さな一室で、ビデオを上映し、単行本を置いてあるだけである。収蔵してある絵画は、分かりやすい美人画、裸婦が主だった。

 
 美術館を出て裏へ回ると通称サザエさん公園。













 そしてこっちが現在のサザエさん宅、かもしれない?













 駅まで戻る途中で面白い建物を発見。古民家の上に、隣のビルが覆いかぶさるように建っている。間違いなく土地でもめたのだろう。恐らく、土地は隣のビルの持ち主のもの、古民家は借地の上に建っていて、立ち退かないのだろう。















 さて、サザエさんの次は、オヤジには似合わない街にやって来た。渋谷東急bunkamuraである。何をしに来たかだって?ナンパに決まっている(笑。勿論嘘)。ここの地下1階へロートレックを見に来たのだ。パリのムーランルージュなどのポスターで有名なこの画家の絵は、その名を知らない人でも目にしたことはあると思う。一種独特の、あえて言えば漫画チックな絵を描く。そしてその踊り子や女の躍動は、ドガ等にも劣らない(と思う)。

(当然ながら絵の写真は無い。興味のある御仁は自ら調べられよ)









 渋谷の後は、更にオヤジには似合わない街、東京ミッドタウンへやって来た。今でこそオシャレ(?)な場所になっているが、その前にあったのは防衛省(当時庁)のオンボロ庁舎である。知っていたかな?









 
 ちなみにここへやって来た目的は、サントリー美術館の鏑木清方展である。日本画風の美人絵を描く、といえば竹久夢二を思い浮かべがち(同年代でもある)だが、夢二描くところの美人が砂糖菓子のように甘いのに比べて、清方のそれは非常に艶がある。実際のところ、展示されていた「妖魚」という人魚の絵に秘められた目と口の光は、夢二には全く無い世界である。彼の挿絵は、私の好きな鏡花の作品にも多く使われている、といえば雰囲気が分かってもらえるだろうか。











 富士フィルムの写真歴史博物館をチラ見した後は、













 帰る途中、中央線を中野で降りて中野ブロードウェイを見物。













 人は多いが、ブロードビルの建物は狭い。ビル内のまんだらけは頑張っているが、その他は閉めている店もあったりして。難しいもんだな。












今日は美術館を3軒ハシゴしてお腹いっぱい。外も寒かったのでホテルへ帰ったら熱燗で一杯w



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