武山ハイキング


2009年10月11日
 

 「虫が採れる」という噂につられて三浦半島の武山へ行ってみた。季節が遅いのでそっちの戦果はなかったが、天候に恵まれ気持ちのいいハイキングとなった。

 先週末、新林公園で虫採りをしていると、通りがかった人から「三浦半島の武山という所へ行くと、網を振っている人がたくさんいるよ」という話を聞かされた。

 早速「武山、昆虫採集」でググッてみると、なるほど、近隣では少しは名の知れた採集場所であるらしい。しかし季節はもう10月、大した期待はできないの。
 だがしかし、ググッている最中に見つけたのだが、武山には戦争中の高射砲陣地の跡もあるらしい。そっちの方も大いに興味をそそるので、天気予報も良さそうだし、武山へハイキングに行ってみることにした。


 左地図の現在地は京急長浜駅。ここから北(この地図では左)へ行きまずは三浦富士へ登る。その後は北西(この地図では左下)へ尾根伝いに砲台山、武山とたどって南側(この地図では右)の京急津久井浜駅(地図では切れている)に戻る算段である。










 三浦富士へは団地横のこの階段から登る。













 三浦富士へ至る途上、南側を降り返る。手前に見えている団地の横から登って来たのだが、道らしきものがあったのは最初だけ。途中からは獣道すらない急斜面を青息吐息で上がって行った。途中であるべき道を見失ったのか、元々無いところを登って行ったのかは定かではない。
 それにしても天気がよく、すばらしい景色である。








 それでも30分弱で尾根まで登り切った。尾根には何となく道はついているのだが、この辺りはだいたいこんな感じである。この倒木、すっげー邪魔だった。それにしても東京(神奈川だが)の山は、こんな状態でも携帯の電波が通じるから驚きである。それに岐阜ではお馴染みの「熊出没注意」の看板も無いし。とても安心して山に入っていけるw











 こっちは道端で開いていたキノコ。種類はわからないが、傘の直径が20cmくらいあった。ちょっとブキミ。



 まだ午前中早かったこともあってか、気持ちのいい風に吹かれながら三浦富士頂上へ到達。祠と、その前にはミニサイズの鳥居がある。











 三浦富士からの風景。たぶん、南西を見ている。





 三浦富士山頂から10分ほど砲台山方面へ下ったところにあった展望台で写した。同じく南西を見ているが、海の向こうに見えているのは伊豆大島である。(あれ?石廊崎(伊豆半島の先)だっけ?いずれにせよ両方とも見えるのだ)










 砲台山の方へ歩いていくと、突然、古代遺跡のような石柱が2本。高さは3〜5mくらいか。山頂の高射砲陣地関連の遺跡に違いないのだが、今一つ用途が分からない。











 かつて高射砲が鎮座していた山頂には、今ではアンテナが屹立している。もっとも、海上保安庁第三管区海上保安部武山通信所、だそうであるから尋常の施設ではない。











 高射砲陣地跡はアンテナの下に残っていた。直径は10mくらいか。右斜め下に見えるコの字様のところが階段になっている。側面の四角い穴は何だろう、弾薬を格納していたのかもしれない。












 下に降りてみたところ。中央の円形の所に高射砲が据え付けられていたのだろう。
 横穴も覗いてみたのだが、浅い。但し、元から浅いのか埋められて浅くなったのかは分からない。

 普通、こういった高射砲陣地は陸軍のものだが、ここは軍港横須賀を見下ろす位置にある。そうすると、海軍の高射砲部隊がいてもおかしくないかも知れない。
 展開していた高射砲の口径は75mmだろうか。








 砲台山を過ぎて武山に至ると、やはり頂上にアンテナ。こちらは航空自衛隊のものらしい。レーダーというより通信アンテナに見えるが、どうなんだろう。














 武山の山頂はバードウォッチングのポイントらしく、そのために右のような展望台が作られていた。その上、好天の休日とあって人の多いこと。まったく、東京(神奈川だってw)は山の中まで人ごみである。


 武山山頂から望む古よりの軍港、横須賀。なるほど、軍の要塞があるのもうなづける位置ではある。












 山頂からは雑木林を下って行く。













 平地に出た。
 今日は本当にいい天気、日本晴れ。













 道端の畑に赤いピーマン(だっけ?)プラスチックのような光沢が美しい。



 そんなこんなで3時間近くかけて京急津久井浜駅に到着。天気が良く、風も爽やかで気持ち良かった〜











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