根尾能郷 春分の日。 橋の上から上流側を見ると、冬枯れの所為でもあろうが荒涼たる風景。その中心に居座る砂防ダムの無機質がそれを一層際立たせている。 途中、1速でも少々辛い勾配があったが、何とかかんとか上りきった先にはまたもや砂防ダム。重機を転回する必要があったのであろう、行止まりは広場になっていた。 が、ここから先は再調査が必要なので今日のところは内緒にしておく(笑)
2009年3月20日
近場でありながら何故か一度も行ったことがない能郷谷へ行ってみた。砂防ダムの多い、荒涼とした風景の広がる谷であったが、面白そうな道を見つけた。但し詳細は次回(笑)
いつものように午後から中途半端な時間ができたので、ショートショートツーリングとした。
行先は根尾の能郷谷、近場であるにも関わらず一度も入ったことのない谷である。
スタートはここ、津高橋。ここから先1.9kmが林道と標識にあるが、肝心の林道名称は無い。ただ能郷谷と書いてあるだけである。
道幅は狭そうであるが、舗装はそれなりにされていそうな雰囲気。この時点ではあまり期待はしていなかったのであるが…
林道を川沿いに遡上していくと、この辺りの名物(笑)洗い越えがあった。別名(正式名?)路上河川。山側から流れ落ちてくる湧水を、道路下に作った土管等に流さずに、路上につけた凹みへ流すようにしたものである(工事費の削減が期待されるものと思われる)。
これなどはまだ生易しい方だが、洗い越えの前後は水路をつくるために一旦大きく凸となるのが常であり、そうなると車高の低い車は通過が難しくなる。尤も、普通乗用車ですら通過できないような凸凹を作ることは得策ではないので、当然限度はあるのだが。車高の高い4駆で山道を走るのは伊達ではないのである。
途中にあった橋(?)の残骸。
写真では大きさが良くわからないが、天端の幅は車1台分、川面からは2〜3mある。これだけのものを破壊するエネルギーというのは、いったいどのくらいのものなのだろう。
林道スタート地点の橋には1.9kmと書いてあったのだが、案に相違して1km余りでゲートが現れた。
ちなみに、振り返って撮影した写真が右である。
何とも荒涼とした風景である。夏になって草木が生茂るとまた印象が違うのか、それとも土石流の多い谷(砂防ダムの多さがそれを物語っている)なので元々こういう風景なのかは定かではない。確かめるには夏に再訪するより他は無いが…。
ゲートの向こう側で左へ登っていく道が見えているが、覗き込むとこんな道である。
で、当然であるが行ってみる(笑)
本線へ戻ってから残りの1kmを走ると、またもや広場。
写真には写っていないが、回りには4台の車と2張のテントがある。どうやらここは能郷白山登山のためのベースキャンプ場となっているらしい。
確かに、ここからは能郷白山が非常に美しく見える。
広場からは道が2本分岐していて、一方は後方(南)の西斜面を登っていく。
で、行ってみたのだが、やはり砂防ダムで行止まり。本当に砂防ダムが多い(国土地理院の地図を見てもらえばその多さが良くわかると思う)のだが、そのおかげで下流住民が安穏として暮していけるものまた事実である。
さて、分岐のもう一つは能郷白山へ登っていく方向だが、入口には御覧のように非常に荒っぽいゲートがあった。
車は無理だが、KDXならどうということはない。
帰りは麓の洗い越えでちょっとだけ水遊び。
温むにはまだ程遠い…
こちらは帰りがけに振り返って撮った能郷白山。
綺麗でした。
誰かと一緒にこれを眺めながら語ることができたら最高なのだが…。