白谷発電所探索記


2008年10月13日
 


  洞戸発電所に引き続き、白谷発電所についても導水路を探索した。非常に充実した一日であった。

 最近、なぜか水路が気になってしょうがない。
 なぜと聞かれても困るのだが、前回の洞戸発電所に引き続き、その上流にある白谷発電所を探索して来た。
 
 白谷発電所の位置はここである。

 これが対岸から見た白谷発電所である。角度が悪く、手前の枝に発電所が隠れてしまっているがご容赦願いたい。他によい角度が見つからなかったのである。

 川面に口を開けているのは排水口、発電に使った水をここから吐出するのである。








 対岸に渡り、発電所の裏へ回ると、直径2〜3mの立派な導水管。左写真は下から見上げたところであり、下写真は上から見下ろしたところである。
 

 
















 導水路を辿る旅は、ここから始める。
 斜面をよじ登って、写真奥に見える手摺を乗り越えた所に導水路がある。

 途中に見えている木の根元には、何やら掘り返した跡がある。しかも新しい…(猪か?)






 
 この写真は水路まで登った後、導水管方向を見ている。鍵付きの柵があってこれ以上は近づけないので、写真は柵の隙間からカメラだけを入れて撮っている。








 
 右は導水路の上流側を見ている。
 だいたいこのような感じで導水路は続いていくのであるが、幅、深さともに2mくらいであろうか。この導水路が造られたのは大正末頃であるが、このような足場の悪い斜面では、結構な工事であったのではあるまいか。



 導水路を上流側へ辿って行く。

 導水路の勾配は恐らく一定の割合なのだろうが、なぜか散策道の方はどんどん上へと上がって行く。仕方が無いので、途中で崖下へ降りる。写真の中央で光っているのが導水路である。








 これが導水路の下流側出口 である。
 ここから上流側はしばらくトンネルなので、次は取水口側から下ってくることとし、一旦発電所まで(KDXを取りに)戻る。










 国道を北上すると、対岸に堰と取水口が見えてきた。












 対岸に渡って、この急坂を下った所が取水口の管理小屋である。
 余りにも急な坂であるし、降りたところで通行止めのチェーンがかかっているので、KDXはここまでである。








 
      これは取水口である。3m×3m程もあろうか。





 堰の左岸側1/3はゴム袋になっている。
 ゴム引布製起伏装堰、と云うらしい(銘板があった)。空気膨張式とあるが、抜けてきたら膨らますのだろうか。ちなみに、ブリジストン製である。








 管理小屋から、導水路を下流へと辿って歩いていく。
 写真でコンクリート舗装の道のように見えているのが、導水路の蓋であり、その上を歩いて下って行くのである。











 途中でこんな所も通る。
 コンクリートは導水路の蓋なのであるが、何故か斜めである。




 所々で導水路が顔を出すが、非常に素掘りっぽい。さすが大正末頃の作…。













                      途中には短いが水路橋まである。




 





 導水路はこの後、すぎのこキャンプ場の中を通り、もう少し下ったところで山の中へと入っていく。この写真がその終点である。
 その後は、最初の方で紹介した下流側導水路出口まで地上に顔を現すことは無いのである。



 洞戸発電所に引き続き、白谷発電所の導水路も探索でき、非常に満足であった。



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