山中湖

2012年9月22日


 八王子から山中湖へ至るR413、通称「道志みち」が面白い、という話を聞いたので行って見ることにした。その他、リニア見学や山梨のマチュピチュ(?)もちょっと調査。

 9月に入ってから、毎週末の天気予報にはやきもきさせられる。毎度毎度雨なのだ、せっかくハヤブサを東京へ持ち込んだと云うのに。この週末も、週間天気予報では良くなかったが、なんとか土曜日は曇りの模様、日曜日は降水確率50%。で、土曜日に八王子から山中湖へ至るR413、通称「道志みち」を通って山中湖へ行ってみることにした。

 立川のホテルを0700に出発。R20甲州街道で八王子まで行き、R16の八王子バイパスで橋本まで南下すればR413に入れるはずだったのだが、バイパスを下りたところでR413の分岐をミスキャプチャ。どうやら標識を見落としたらしい?1kmほど行き過ぎてから気づいてUターン、こんどは難なく標識をみつけ、R413にオンコース。あとはただこのまま行けば、山中湖まで行くはずである。

 津久井湖を過ぎてしばらくまでは交通量もやや多く、片側1車線であることも加わって流れが悪かったが、その後は快走。ただ、まだ朝早いので、ひょっとしたら通常よりも交通量が少なかったのかもしれない。道は、部分的に細い、アップダウンのある峠があったが、基本的には走りやすい。ただ、こういった道でバイクと車のペースが全く違うことを車のドライバーは全く理解していない。1車線なので追い越しもしにくいし、ちょっとは考えろよ、車人。




 0900前に山中湖到着。天候は曇、これから晴れてくるか?














 駐車場から湖の方を見ると、湖上になにやら怪しいものが(笑。クリックで拡大)




























 SWAN、とあるから白鳥だろう。オ○にそっくりなのは仕方がない(笑)。
 こういう形の遊覧船、外国にもあるのかな?





 山中湖南岸のR138を西へ進むと、道の駅富士吉田の隣に富士山レーダードーム館、という博物館を発見!













 昭和39年9月から、平成11年11月までの35年間、富士山頂にあった気象レーダー(とレーダードーム)がここに移設されているのである。館内は撮影禁止なので写真はない。ちなみにレーダーは三菱電機(伊丹工場の通信機製作所)、建設を推進した気象庁の測器課長は藤原寛人(小説家の新田次郎)である。
 館内ではレーダードーム完成までの映画(プロジェクトX ?)があり、最初その気はなかったのだが、面白くてついつい最後まで見入ってしまった。上映時間50分。




 富士吉田でR138からR139へ分岐、都留市内から間もなく大月市へ入ろうというところで前方に国道の上を横切るシェッドを発見。リニアモーターカーの山梨実験線である。












 実験線をくぐってすぐ、標識に従っていくと山梨県立リニア見学センターがある。ずっとJRの博物館だと思っていたが、山梨県立だった。リニアを通して産業を振興したいんだろうなぁ、山梨なんて何も無いもんなぁ、というのが率直な感想。















 これがリニアの実験線。左が東京側、右が甲府側。昨年までは時々実験車両が走っていて、それを見学することができたらしい。今は実験が終了し(実用化の段階?)、線路のみが残っている。線路の全体はこんな感じだ。




 展示物は、主に(というよりほぼ)リニアの歴代模型。代表例を示しておくが、画面手前が先頭車両、奥が最後尾車両である。形状が異なっているのが分かるだろうか。













 リニアを見た後、大月からはR20で立川まで帰るのだが、その前にちょっと寄り道。
 以前、オオムラサキの採集で立ち寄った中央線猿橋駅南側の不思議な乗り物。当時は工事中だったが、改めてエレベータが完成したようだ。
 さて、このエレベータに乗ってどこへ行くかというと、写真の後ろに見える山の上に住宅地、「パストラルびゅう桂台」があるのだ。


 





 これが住宅側(山の上)のエレベータ駅。乗ってみようかとも思ったのだが、下の入口にガードマンがいて、何となく気後れしたのでパス。駅西側の道をうねうねとバイクで上ってやって来た。












 駅の中、エレベータの外観。特に変わった所はなく、ごく普通のエレベータ。













 辺りは普通の住宅地。(地価の安い)岐阜基準から見ても、一戸の敷地は十分に広い。
 バブルの終りの頃、きちがいじみた都内の地価から逃れてきた人々が居を構えたのだろうと勝手に推察している。なんせここから新宿まで、中央本線で乗り換えなし1時間ちょいだ。周りに何もない(買い物とかどうしてるんだろう?)ことを除けば、通勤時間としては悪くない。








 エレベータ駅から望んだ風景。桂台の標高が何となく分かるかな?

















 桂川を挟んで北東側にある、桂川ウェルネスパークから見た桂台。写真右の斜面にエレベータがあり、中央の台地が住宅街だ。マチュピチュみたい?















 オマケ。ウェルネスパークでみつけたオオセイボウ(大青蜂)、字の通りハチの仲間だ(が、刺さない)。メタリックな輝きがとても綺麗。全長20mmほど。














 桂台から再びR20に戻り、八王子方面へ東進して帰るのだが、ちょっとその前に左の絵を見て欲しい。












 で、この写真。左右は逆転しているものの、上の絵と何となく似ていませんか?国道から急勾配の上りが分岐しているところ。
 実は上の絵、ジブリの千と千尋の神隠しの冒頭で、主人公一家が引越し先の住宅地へ上って行く道。下の写真は、どうやらそのモデルとなった風景のようなのだ。
 東京へハヤブサを持ち込んだ時、ここを通ったのだが、その時にあれ?と思ったので調べると、カンは当たっていた。
 ちなみに、→の先はコモアしおつとある。この坂を上って行くと映画画のように、さっきの桂台のように住宅街があるようなのだ。






 住宅街、コモアしおつは桂台と同じく山の上の台地にある。で、これまた桂台と同じように最寄り駅である四方津(しおつ)駅前から写真のようなエレベータで上がってくのだ。(












 R20(写真の道)を挟んで南側(写真右手)に駅、エレベータはR20の北側で終わっているので、それを結ぶ歩道橋が付いている。












 当然、エレベータには乗ってみたいのだが、下の駅側にはハヤブサを停める場所がなかったので、上(住宅側)の駅へ移動。途中のくねくね道はちょっと楽しかった。が、バイクで5分くらいかかったので、とてもじゃないが徒歩は無理。で、これは上の駅。ちょっとオサレだが、たぶん維持費は自治会費。いったいいくら取られるのやら。









 エレベータに乗る前に、辺りを観察。
 正面にはスーパーマーケットと小さなホームセンターのような店があった。四方津の駅まで下りても何もないので、ここが実質のライフラインか。この点、桂台より暮らしやすい?











 コモアしおつの街並み。1区画は桂台同様、十分広い。しかも、今でも新築を販売中である。













 エレベータ駅のある駐車場から見た風景。標高の高さを察して欲しい。





 







 エレベータ駅舎内にあった模型。全て白で着色されていないのでちょっとオシャレに見えるw
 下の駅舎が中央本線四方津駅、そこから一直線にエレベータが斜面を上がっているのが分かると思う。ちなみに、斜面の中央右に砂防ダムが写っているが、下からそこを経由して上まで上がっていく遊歩道(?)が付いているようだ。車道はこの写真の右側を回りこむような形で付いている。








 四方津駅と住宅街を結ぶエレベータは2基あるが意外と狭い。6人くらいで寿司詰め状態だが、下までは4分くらいかかる。エレベータ上の表示を見ると、下から上まで標高差は200mあるようだ。











 下りてゆくところ。結構な急坂だな。














 エレベータを降りたところで、エスカレータを見上げる。目もくらむような高さだが、さすが山梨県在住東京都民、デザインはオサレである。ちなみに所要時間はエレベータの倍の8分とのこと。この日は工事中で動いていなかった。















 コモアしおつを堪能した後は、R20で。八王子市街の混雑にうんざりした後、青梅街道でホテルまで。天気はあまり良くなかったけど、まぁまぁ調子のよいツーリングでした。


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