10式戦車見学

2012年9月8日


 埼玉県朝霞市にある陸上自衛隊広報センター(りっくんランド)で、陸上自衛隊最新鋭の10式戦車(*)の展示が開始されたと言う。さっそくだが、見に行ってきた。
(*:2010 年度制式採用を表す。公文書は元号を使うことになっているはずなのに、何ゆえ西暦?)

 宿泊先の立川から朝霞まではそう遠くない。電車で行ってもよかったのだが、せっかく東京へ持ち込んだハヤブサで行ってみることにした。が、それが間違いの元だった。今年は9月に入っても残暑が厳しく、しかも市街地走行にもかかわらず革ジャンなので、その下は滝の汗である。


早速だが、広報センターの二階から撮った10(ひとまる、と読む)式戦車、一番手前だ。
向こう側は2代前の74式戦車。



諸元(クリックすると拡大)。
主砲口径の120mmは先代90式戦車から変更はない(弾は違うらしい)。
乗員の3名は、車長/砲手/操縦手、だろうか。昔々の戦車では、これに装填手、無線手の計5名が乗っていたような記憶がある。
製作の三菱重工は車体、日本製鋼所は砲のメーカーだ。ただ、この戦車の売りはC4Iなのだが、それの開発メーカーははっきりしない。東芝、三菱電機、日本電気のどれかだろうけど。それとも機器は官給品?
その他、詳しい情報はこっち参照。




順番になめるように見ていく。まずは正面。




左斜め前。




左側面。




後方。砲塔左右に突き出している棒状のものはアンテナ。C4Iの象徴?




右斜め後方。




右斜め前方。




砲塔側面に描かれていた部隊マーク。
陸自の部隊は不案内なので、どこのマークかは分からない。ただ、試作1号車なので、富士学校かその辺りの部隊だろうと想像している。
ちなみに、車体に部隊マークを入れる式典は、「機甲の魂を入れる入魂式」というらしい。




ちょっと画像が大きいけど、車体左後方側面にあった銘板。防衛省ではなく、まだ防衛である。
製造番号の001は(試作)1号車を表す。量産型になったら製造番号がもういちど001に戻るのではなく、試作からの連番になる(と思う。もしくは全く別の番号体系を採る。例えば101から、とか)。
銘板が「戦車1号車 車体部」と「戦車1号車」に分かれているのは、予算等の都合で契約を車体部(車体だけ)とそれを組み込んだ全体の2本に分けたからだろう。


他にも色々展示はあったが前に来た時に(実は3回目)見たものばかりだったし、午後からは雨の予報だったので10式戦車の見学だけで退散。

帰りにハヤブサのエンジンをかけようとしたら、あまりの暑さにパーコレーション(?)を起こしたらしくかからず、少し焦ったのは内緒である(笑)
(ハヤブサのパーコレーション、噂には聞いていたが体験したのは初めてだ。それだけ暑かったということか?)


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