吉見百穴と長瀞

2012年9月1日


 昔々その昔。確か学研の学習、夏休みの読み物特集号(というのがあった)で見た吉見百穴。長期出張中の東京に、またもやハヤブサを持ち込んだので行ってみることにした。


 吉見周辺でちょっとだけ迷ったが、都内某所より1時間半ほどで到着。時間帯が良かったのか何なのか、道中さほどは混んでいなかった。
 だがしかし狭山市民、狭山ではありえないタイミングでわき道から出てきた上、頭を抑えるようにゆっくり走るのがデフォなのか?











 吉見百穴の解説はこちらで。

 昔々から知られていたものを、明治の中頃に発掘調査したようだ。はじめはコロボックルの居住跡とかいう学説があったようだが、結局は古墳時代の墓穴ということで落ち着いたようだ。











 入場料300円也を払って中へ入る。吉見百穴は吉見町が管理する公園みたいになっている。
 岩の斜面にポツポツと空いた黒いのが穴。高さは1mちょっとくらい。















 公園の中には茶屋が2軒、こちらはそのうちの1軒。
 お土産物や、季節柄氷とかが売っていたけど、リーズナブルな値段だった。













 百穴の一部は、戦争中に軍需工場として使われていた。元の穴よりもずいぶんと拡張され、井桁状につながっていた。しかし小さい範囲だし、付近に鉄道は来ていない(重量物の運搬ができない)し、床面も凸凹なので定盤も置けない。何を作っていたんだろう? (ググッたら「中島飛行機のエンジン」という情報が出てきたがちょっとマユツバかなぁ)




 穴の開いている崖面には階段がついていて、中を見学することができる。













 穴の高さは1m20cmくらい?腰をかがめて入る。














 入って左側を見たところ。ベッドのように見えるのは棺座と言われている部分、遠い昔には遺体が安置されていたのだろう。この穴では、右側にも同じように棺座があった。また、中は何とか立てるほどの高さがある。

 棺座の配置(数)は、穴によってまちまちのようだ。安置された遺体の数が違うからだろう。
 







 百穴ではヒカリゴケ(天然記念物)も自生している。
 手前の緑色の葉っぱではなく、画面中央、奥の方でかすかに光っているのだがわかるかな?










 吉見百穴の見学は昼前で終了。まだ時間に余裕があるので、R254、R140とつないで長瀞(ながとろ)へ行ってみることにした。



 長瀞へ向かう道すがら、天候が徐々に悪化。(いや、悪化傾向にあるのは天気予報で知っていたが、これほどとは…)

 長瀞に到着してたまたま入れた有料駐車場が偶然にも屋根付き。入ったとたんに土砂降りの雨が降り出したので、屋根がなかったらどうなったことやら。









 それでも20分ほど待つと雨が上がったので瀞を散策。ちなみに、川の水深が深くて流れの穏やかなところを「瀞(とろ、又はどろ)」というらしい。なので、「瀞」は全国にあるのだ(三重県にもある)。
 たしかに、川ではなく湖面のような様相である。












 長瀞からは宿泊先のホテルへ帰るだけなので、R140を南下して秩父市街からR299に入る。長瀞で一旦は上がった雨が秩父を過ぎたところで再び激しく降り出し、やむを得ず道の駅果樹公園芦ヶ久保でカッパ着用。その後は正丸トンネル手前で県道53号へ分岐、山道を楽しむこともなく青梅へ抜け、そのまま青梅街道を西進して宿泊先の立川へ。この間、立川市へ入る頃までずっと降っていた。久々のツーリングだというのに、全くもう・・・


雨の半日、お疲れ様でした。


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