リアサス交換

2013年9月22日


 去る3年余り、断続的に東京へ長期出張に行っていたので、ロクな整備(部品交換)をしていない。車検だけは何とか時間をつくってユーザーで行ったが、それはそれ最低限のものだけである。実は買い集めた交換部品がたまっていたので、一気に片付けることにした。
 フロントフォークに続いてリアサスも交換。

 ハヤブサを購入してからはや10年(!)、66000km(!!)、そりゃサスもヘタろうというものである。
 実は2005年(8年前)、25000kmの時に1回オーバーホールをしている(前後とも)。その時の感触といったらそりゃあもう、素晴らしいの一言に尽きた。ただそれもその後、1万kmぐらい走ったところで元のヘニャサスに戻ってしまった。
 という訳で、1万km毎にサスをオーバーホールできればいいのだろうが(エンジンをいじるよりお勧め)、決して安くは無い。フロント、リヤともに3万円弱の金額がかかるのだ。

 と、ここまではフロントフォーク交換と同じ能書き。

 ヤフオクで新同品を狙ったのも同じだが、どっこい、リアサスは数のわりに掘り出し物が少ない。
 結局、走行距離2000kmのものを12000円で落札。オーバーホールするより安いし、まぁいいか。




 カウル類は全部外す。リアフェンダーも外す。リアブレーキのホースがフェンダーを貫通していて、本当はホースを外さないと抜けないのだが、以前にフェンダーレスに改造した時に切れ込みを入れておいたのでそこから抜く。
 あとは、燃料タンク後部のヒンジをマウントごと取り外す(ヒンジは抜けないのでこれが正しい方法)。

 と、ここまでの作業結果が左写真。







 当然だが、リアサスを抜くとスイングアームの支えがなくなってバイクが自立できなくなる。バイクを自立させるために、マフラに木材を介して銀色のパンタジャッキを使って支えている。なお、念のためフロントタイヤにはチョーク、スイングアームにはメンテスタンドをつけたままである。
 さらに、写真には撮り忘れたが、ハヤブサ友のうーさんに借りたバイクスタンドで車体を上から吊っている(うーさん、写真なくてごめんなさい)
 二つあるパンタジャッキのうち、後方の黒いのはリアサス下方にあるリンクを支えている。ここを微妙に上下させてリンクの穴位置をあわせ、ボルトの抜くのだ。
 ボルトはサス上部に1本、リンクに3本入っている。





 上のボルトとリンクの中央、後方の2本のボルトは抜けたが、リンク前方の1本は抜けない。いや、リンクは何とか外れたのだが、左側のエキゾーストパイプと干渉して最後までは抜けなかった。

 今回はマフラを取り付けたまま外したが、ここのボルトはマフラが無い方が作業をしやすいので、マフラ外しのついでに行うのが賢いかもしれない。









 リンクが抜けました。
 汚いなぁ・・・













 リンクのカラー。軒並み錆びているので交換したいところだが、あいにくと購入忘れ。一回抜いて、よく拭いて、グリスアップして再使用。次回取り外す時(10年後?)は交換することにしよう。





 リンクのベアリングを外して交換するつもりだったのだが、左右で2分割になっている中央のベアリングは外せた(貫通ドライバで叩き出した)ものの、前後のベアリングは叩いても叩いても全く外れる気配なし。無理に叩いて破壊したあげく、新ベアリングがはまらなくなっても困るのでそのままとした。もちろん、古いグリスは拭きとって、錆を落とした上で新しいグリスを塗布。










 これは外したリンク中央のベアリング。赤いのは錆である。前後のべアリングも状況は同じ。ただし、指で動かしたレベルでは、割合とスムーズに動いていた。

 このあと、中央のベアリングは新部品を叩いて入れた。











 上が旧部品(買った時から付いていたもの。スクーデリアオクムラで1回オーバーホール)、下がヤフオク2000km品である。
 ヤフオク品は2007年型から取り外したとのことなので、バネレートがちょっと違っていて、99/2000型よりもソフトになっているというのがネット雀の噂である。が、交換後の試乗では特に分からなかった。
 バネのプリロードはノーマル長だったのでそのまま。旧部品のショックガスタンクのフタが欠損しているのはなぜだろう?勝手に落ちた?オクムラで外したまま??





 復旧は取り外しの逆手順だが、一つだけ。リンクの取り付けはトルクが指定されているものの、左右(前後?)はマフラと、上下は地面とのクリアランスが狭いため、トルクレンチが入らない、てゆーか、まともに締め上げることができない。しょーうがないので、ナットがセルフロックであることを頼みに、できる以上の無理はしなかった。また何かの時に、規定トルクで締めるようにしましょう。




 最後に。
 長らくフェンダレスにしていたが、これを機会に元のフェンダへ復旧。実用上、泥はねが気になったので。水溜りを通過すると、ナンバープレートとかストップランプが泥だらけになっていたので。







あらためて謝辞:うーさん、バイクスタンドありがとうございました。バイクが倒れる心配なく作業をすることができました。


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