三菱史料室


2013年8月12日
 

 秋水を見に川向こうへ(笑)


 三菱重工が秋水と零戦を復元し、史料室で展示しているのはご存知の通り。だがここ、工場付属の施設なので、平日(工場稼働日)しか開館していないのが玉に瑕(?)なのである。仕方がないので暑いさなかではあるが、我社が休みで三菱が出勤日であるこの日を半年待ってやって来たのだ。




という訳で、のっけから秋水である!

本機は、岐阜基地で長らく展示されていた胴体(の残骸)を元として、復元されたものである。
秋水についてはいまさらいうまでもないが、我国初(そして最後)のロケット戦闘機であり、ドイツのMe163を参考として設計されている。
主翼翼根から突き出ているのは30mm機関砲である。
現存する秋水は、こことアメリカのスミソニアン(だっけ?)の2機のみである。



そしてもう一つの目玉、零戦52型甲。

これは南方の草原で朽ちかけていたものを復元。



この史料室、目玉は秋水と零戦だけではない。
戦争末期、米潜水艦の被害に音を上げた海軍が三菱に対して試作を命じた対潜哨戒機、大洋の模型である。
本機の模型は、おそらくここにしかない。





ちょっと分かりにくいが、雷電の風洞試験中の写真。気流糸が貼付されている。





F−102Aの模型。F−102といっても、コンベアのデルタダガーではない。ノースアメリカンF−100スーパーセイバーの機首にレーダを搭載した機体であり、航空自衛隊がF−86の後継機として導入を検討していたもの。模型のみであり、実機は存在しない。





最後に、硫黄島(東京都。太平洋戦争で激戦が行われた)特産のビール。
ひょっとしたら、これが一番の目玉かも?




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