亀戸のP−2J ディープなマニアには有名な物件らしいのだが、江東区亀戸の民家の庭に海上自衛隊の対潜哨戒(潜水艦を探知、撃沈するのが任務)P−2Jの機首部分が展示(?)されているようなのである。ご覧の通りgoogleのストリートビューにもバッチリ写っているのだが、対潜哨戒機マニアとしては行かなくてはならない(笑)。 【蒼空の記録へ】
2009年9月13日
ひょんなことから東京江東区のJR亀戸駅近くの民家の庭にP−2Jが展示(?)されていることを知った。ならば行ってみるより他は無いのである。
で、早速行って来ました。車庫の上におぉ、確かにP−2J。機体番号は01(4701)とあるが、本当ならP2V−7からの改造機になる。どのみち、スニファー(「01」の上の出っ張り)が付いているので、古い機体であることには間違いない。
スニファー:文字通り「匂い」を検知する装置。通常動力の潜水艦は、浮上中にはディーゼルエンジンを起動し、すすなどの煤煙を撒き散らしながら航行している。その煤煙を検知することにより潜水艦を探すのである。
右側面。状態はあまり良くないが、P−2Jが全機リタイヤしてから十数年たっていることを考えるとまずますか。屋根も付いていることだし。にしても、持ち主と話をして見たい気もするw
正面から。ノーズの見張員席は座席も足掛けもしっかり残っている。このように機首部に見張員席がある飛行機は、もはやフランスのダッソーブレゲー・アトランチックだけになってしまった。ちなみに、オレンジ色の部分は座席の背もたれである。
後方から、輪切りの部分を見る。透明アクリルが張られているが、アルミサッシ?付きであるところを見ると持ち主は中へ入れるらしい。
また、映り込みで分かりにくくなっているが、驚くことには機内も座席付き(横向き。写真では向こう側を向いている)で、しかもラック(机)まで残っている。一体全体、海上自衛隊はどのような形で本機を売却したのか。P−3Cのリタイヤが本格的になったら、私にも1機くれませんか?
展示(?)場所が民家の庭であるので(いや、展示しているつもりは無いと思うが)、あまり長居をして撮影していてもおかしいのでこれくらいでそそくさと帰った。
しかし、驚いたな。喫茶店や土産物屋へ行くと客寄せのために飛行機を展示していることはよくあるが、趣味人が自宅の庭に置いてあるのは初めて見た。