岐阜基地航空祭


2008年11月30日
 

  岐阜基地航空祭である。我家から余りにも近いので、出かけた気分にはならない。そればかりか知人友人同僚上役と出くわすこともしばしばである。妙な行動はできないので、とても気を使う基地祭なのである。

 思えば昭和××年の秋。名古屋から名鉄に揺られ、旧犬山橋の上で車と併走する姿に腰を抜かし、三井山の「火の用心」を眺めながら着いたのが岐阜基地である。目的は国際航空宇宙ショーの見学(しかも1泊)、飛行機マニアを自称しているにも関わらず、自衛隊の基地へ行くのは初めてであったのである。

 あれから幾星霜。何の因果か(自分で選んだ結果である)岐阜に移り住むようになり、岐阜基地が身近というよりは生活の一部になってしまった。

 何が云いたいのかというと、半分飽きているのである、岐阜基地には。毎年、展示機は決まりきっている上に、近すぎて出かけた気分にもならない。そればかりか知人友人同僚上役と出くわすこともしばしばであり、うっかり愛人(いないが)も連れ歩くことができない。

 とはいえブルーインパルスが飛べば嬉しいし、混雑の極みでなければ出店のグッズを見て回るのも楽しいのである(最近は見ても買わない。よしんば買っても、もはやそれを身に付けるほど若くも無いのである)。

 と能書きが多いのは、写真の少なさを誤魔化すためである(笑)。以下、目に付いた機体だけ紹介する。
 なお残念ながら、我が愛するP−3は珍しく不参加であった。

 KC−767。2009.3現在、3号機まで納入されたようであるが、これは2号機。イタリアと日本だけが導入した機体である。イタリアの機体は給油ポッドに振動が生じて試験が遅れているとの話しが2007年末頃にあったが、その後どうなったのであろうか。

 雑誌でチラとポッドの写真を見たが、あれは形が悪い。あのような形、そして767の速度では衝撃波の発生は必須であり、そうなれば元々柔にできている主翼の事、振動の発生は必然である。ボーイング自体、ポッドの設計経験が余り無いのであろう。





 EC−1。この基地祭の直前まで、隣の川崎重工で何やら改造されていたようである。機器の近代化(?)とか聞いてはいるが、定かではない。
 ジャミングならば海自のUP−3Dも行うが、UP−3Dは対イージス艦、EC−1は対サイトで相手が違うのである。
 ついでにUP−3Dのジャミング機器は三菱電機、EC−1のそれは東芝製である。
海自の電子戦機は三菱電機、空自の電子戦機は東芝が多いような気がするが、気のせいだろうか?








 これはいつの間にか建っていたC−Xハンガーである。岐阜基地隣の川崎重工で製作中であり、そのために建てたもの。それにしても大きい。











 なんだかんだ云っても、ブルーインパルスは好きなのである。これについては動画でどうぞ。

    【ブルーインパルス1】
    【ブルーインパルス2】
    【ブルーインパルス3】

 この日は雲が低かったので横系の演技が主体であった。動画を見直して気付いたが、スモークが白だけだ。昔はカラースモークだったのに。経費節減か?



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