MVアグスタF3とモトグッチV7の試乗記


2013年12月8日
 

 TOP写真はアルピーヌA110。欲しい!


名古屋のモトプラネット・イーストでMVアグスタF3とモトグッチV7を試乗したので忘れないうちに記録しておく。以下、試乗記だがその前に一言。広い売り場面積にたくさんの外車並べてるのに、閑古鳥鳴かせててはいかんな、モトプラネット。

1.MVアグスタF3











(1)エンジン
675cc並列3気筒だが、非常にガサツ、振動と騒音が多い。流麗なスタイルからは想像もつかない。例えて言えば、美女が喋ったらダミ声だったというところか。
実用域でのトルク、加速については排気量から予想していたものよりも多く、実用上は十分である。この辺は3気筒の特性かもしれない。

(2)ブレーキ
効きすぎるくらい効く。キャリパがブレンボのせいなのか、車体が軽いせいなのかは分からないが。パニックブレーキで握り締めてしまうと恐ろしいことになりそうなので、ABSが欲しいところ。

(3)サス
上出来と思われるが、ノーマルセッティングのままだとFがやや柔らかいかもしれない。Fは、ブレーキングの度に大きく沈み込んでいた。リアに関しては問題なし、というか、新車だもん。

(4)ハンドリング
素直。初めて乗っても違和感が無い。速度域を上げていったり、実際に峠へ持ち込んでみるとどうなるかは分からないが、妙な癖は無いように感じた。ポジションはさすがにややせせこましい。

(5)その他総括
全体的に良くできており、軽量でハンドリングは素直、ブレーキも良く効くので峠、あるいはショートツーリングにはもってこいかもしれない。が、ハヤブサでやるような長距離のツーリングではそれらが全てネガとして出ると思う。まぁこの手のバイクは、走ってナンボよりも愛でてナンボなので問題ないのかもしれないが。
で、お前は買うか?と問われると逡巡するものがある。同じ外車、フルカウル、600ccクラスならトライアンフのデイトナ(もう売っていないみたいだが)と乗り比べてからにしたいと思う。
あと、乗ったことは無いが、国産の4気筒600ccモデルと比べるとどうなのか、興味深いところではある。
最後に。スタイリングとは裏腹なエンジンフィーリングは、返す返すも残念だ。


2.モトグッチV7(確かクラッシック)













(1)エンジン
言わずと知れた縦置きVツイン、750cc。回すと若干のジャイロ効果(シャフトドライブなので)で右に傾こうとするが、以前に試乗したBMWのGS1200ほどではない(あれはひどかった…)。一言で言うとエンジンは普通、トルクも馬力も街乗りでは十分。恐らく高速でも制限速度+アルファまでは十分だろう。普通であるところがとても魅力的である。

(2)ブレーキ
先にF3に乗ったのでそれとの比較になるが、F3ほどには効かない。けど、ハヤブサ(旧型)よりは効く。実用上十分。

(3)サス
特に印象なし、ということは問題も無し。新車だもん。

(4)ハンドリング
違和感無し。排気量なりの重さであり、妙に軽かったり重かったり、曲がりにくかったりはしない。いい意味で普通、操りやすい。ポジションは上半身ほぼ直立、そのまま手を伸ばしたところにハンドルがある。

(5)その他総括
リッターマシン(それも飛ばす系の)のセカンドバイクとして、あるいはメインとしてこれだけでもいい。街乗りと、風景を楽しめる速度で走るバイク。マシンに急かされないのが何よりいい。年取って、ハヤブサの重さが気になるようになったら、モトグッチを考えるのもいいかもしれない。
ついでに、置いてあったV7 Racerにもまたがってみた(試乗はしていない)。ポジションはV7に比べて軽く前傾、こっちだとやや街乗りには向かないかもしれないが、飛ばすにはいいかな。ちなみにエンジンはややパワフルらしい。

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