銚子滝 関市板取の川浦渓谷。そこにはかつて観光化を試みて果たせなかった廃遊歩道があり、その更に奥には幻の滝があるという。その存在を知ったのがいつだったか、きっかけが何だったかは忘れてしまったが、廃道、幻とくれば行ってみたくなるのは当然である。 来て良かった、と思える場所はそうないものである。この先もずっと秘境であるとうれしいのだが。
2013年8月16日


のっけから行き止まり(笑い)
だいたいこの辺だと思う。ここへ来る前、深山トンネルの少し手前にゲートがあり、車ではそこまでしか入れない(時々は開いているようだが)。
今日はKDXなので最初のゲートは難なく通過、二つ目のゲートがこれだ。ワキまでがっちりと固めてある(右のガードレールの外にまで柵がある!)ので、KDXでは絶対に無理。やむなくここでKDXは放棄、後は徒歩となる。ちなみに、左に見えているコンクリートは何か(地質調査用?)のトンネル。当然中には入れないので、奥行きは全く不明。

対岸には遊歩道がかかっている(ゲートの少し手前に橋がある)が、左の、遊歩道が隠れたところに神社があり、道はそこでおしまいである。つくりかけで中止したんだろうな、と思う。

最初の40分ほどはごらんの通り舗装された林道を歩く。8月なので照り返しがきつい。
途中にあった橋の銘板に「昭和44年」とあったので、少なくともその頃にはある程度の工事がなされていたものと思われる。

林道は川からやや高いところを通っている。なかなかの清流である。

あれだ!
現在位置はこの辺。マピオン地図は残念ながら間違っているのだが、国土地理院の2万5千分の1にはこのトンネルが描かれており、そして道はここまでである。トンネルの右にあるのは、マピオン地図で川を渡って北東へ延びている道である。

少し戻って、これがその橋の全景。

橋の名前は三光橋、昭和48年の銘板があった。橋を渡ったらすぐに藪(写真をクリック)で、とてもじゃないがこの先を確かめる気にはならない。恐らく地図の通りの道があるのだろうと思うのみである。

さて、トンネルである。向こう側が見えないのは、入ってすぐのところで軽く右に曲がっているから(と入ってから気づいた)。通行止めのチェーンもあり、何となく不気味である。中に獣の死体とか、いや、熊とかいたらどうしよう。
書き忘れたがこれは銚子滝トンネル、完成は2002年とのこと(銘板が左にある)なので、手前の三光橋に遅れること29年後の完成である。
さて、意を決して入ってみますか。地図に描かれた道は、このトンネルの出口までである。後は未知の領域。

トンネルの内部(この写真は帰りに撮っている)。両端のみコンクリートブロックを巻いているが、中央の大部分は素掘り(?)にコンクリートの吹き付けである。

懐中電灯の灯りを頼りに10分弱歩く。トンネルを抜けたところに小屋があり、舗装路はここまで。右側に小さく写っている看板のところに小橋があり、その道が銚子滝まで続いているらしい。

今抜けてきた銚子滝トンネル。
変なものが横たわっていなくて良かった。

さっきの小屋だが、割合と立派である。トイレ兼休憩所らしい。トンネルの開通から10年は経っているが、あまり荒れた感じがしないのは、最近建てたのか、はたまた使わないのに手入れはしっかりとしているのか。

中をのぞいてみる(鍵がかかっているので入ることはできない)。奥に身障者用トイレ、手前に案内所の看板が見える。

さて、銚子滝へはこの橋を渡って右へ行く。ここからが本格的(?)な山歩きである。

(クリックで拡大)今いるところは日河原洞広場というらしい。銚子滝までは1200m、30分。この橋を含めて4つの橋を渡るようだ。

ようやく山歩きらしくなってきた(笑)。滝までの全行程、だいたいこんな感じである。

2号吊橋。あれを左から右へ渡る。

橋の上から。清流が美しい。

一ノ滝。

二ノ滝。

だれも使わない東屋だが、手入れは行き届いている。ここまで20分、銚子滝まであと450m。

3号吊橋。

3号吊橋を渡ると、川の右岸に沿って細い道を付けてある。小学生には少々危険か、左手前は持ち手に鎖が取り付けてある。

!これはっ!

どうやら4号吊橋は落ちているらしい(対岸のUPはクリック)。

親切にも(笑)、足元にはトラロープ。これを使って河原まで下れと。高さは1.5mくらいか。それでも無いよりはずいぶんとありがたい。

広場から40分、ついに銚子滝現る!(動画はこちら)

滝壷。泳ぐと気持ちよさそうだが、周りの岩はヌメヌメでたぶん這い上がれない。人知れず心臓麻痺で死ぬのもイヤなので我慢である。で、岩がヌメヌメで足場が悪いので、滝の正面には回りこまない。ここから落ちると数m下の岩の河原に叩きつけられるので、生還は期しがたい。
ということで、角度的にはこれくらいが限界。それにしても飛沫がすごい。とてもさわやかである。
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