静岡私鉄の旅
2011年11月9日
 

 大井川鐵道を制覇した勢いに乗って、静岡県内の私鉄も制覇してみることにした。今回のターゲットは遠鉄、静鉄、そして特急あさぎり。これで残すは伊豆急のみとなった。

 静岡県は広い(唐突だな)。なので(?)、東京大阪などの大都市同様、私鉄も割合とたくさんある。
曰く、西から天竜浜名湖鉄道、遠州鉄道、大井川鉄道、静岡鉄道、岳南鉄道、伊豆箱根鉄道、伊豆急行。加うるに、御殿場線には小田急と共同で特急あさぎりが走っている。

これらのうち、未乗車なのは遠州鉄道、静岡鉄道、あさぎり、伊豆急行だが、東京出張の行き(*)に、最初の三つに乗ってみることにした(伊豆急行は東海道線沿いからは外れているので、いずれ日を改めて)。

*:2009年の夏より断続的に続いている東京出張、長期だったり短期だったり。





まずは遠州鉄道。
岐阜から浜松までは在来線快速、浜松駅で途中下車して新浜松駅へ乗り換え。
浜松駅から新浜松駅はちょっと離れたところにある(ゆっくり迷いながら歩くと10分近くかかる)ので、乗り替えが忙しい。
なので、新浜松駅では写真を撮るヒマがなかった。ゆえに、上写真はいきなり終点の西鹿島駅である。




新浜松から西鹿島まで30分ほど。だが、西鹿島に着いたところで駅前に何がある訳でもないので、そのまま折り返す。




車内。車両のつなぎ目がT字型に広くなっているのが珍しい。




路線は、浜松市中心部では複線、北部では単線になっていて、順次高架を進めているようだ。
ところで、電車は普通左側通行なのだが、遠鉄では、単線が対向列車と行き違いのホームに入る場合、右だったりするのだ。なぜだろう?




おまけ、遠鉄の車窓から見た浜松駅前のアクトタワー。
遠鉄は何の変哲もない普通の私鉄でした。




浜松駅から再び在来線で静岡まで1時間、続いて乗るのは静岡鉄道。
JR静岡駅から静鉄の新静岡駅までは、迷わなくても10分ほどで到着。
それにしてもなぜ離れているのだろう?




これに乗って新静岡から新清水まで30分の旅。
ステンレスの車体が、遠鉄よりもモダンに見える。




車内。遠鉄ではT字型だった車両のつなぎ目は、一般的な長方形になっている。だが、非常に幅が広く、かつ、扉が無い。




何の変哲も無い街中をゴトゴトと走って、新清水駅に到着。
感想は?特に無し。
遠鉄と同じく完全に地元の足、観光路線ではない。
鉄道にとっては、幸せなことなんだろうなぁ。




JR線に復帰するために、新清水からJR清水駅まで10分ほど歩く。
上写真はJR清水駅前の商店街だが・・・、清水市が静岡市と合併したのも頷けるのだ。




清水駅から三度在来線で沼津駅まで。沼津からは特急あさぎりに乗る。
あさぎりは御殿場線経由で沼津〜新宿間を、小田急とJRがそれぞれの車両でもって運行している特急である。
小田急の車両には特に興味は無く、乗りたかったのは上写真にある、JRの車両だ。
なかなかタイミングが合わなかったのだが、今回ようやく乗ることができた。
もちろん、指定座席は先頭車両の最前列右側(運転手の逆になるので前がよく見える)だ。
岐阜駅で指定を取ったときは最後尾車両だったのだが、一旦家へ帰ってから気付き、再び駅まで出向いて指定を取り直したのだ。




これは途中で行き違った小田急のあさぎり。
JRのあさぎりと形は似ているが、そそらないのはなぜだろう?色のせい??




座席から見た、運転室越しの風景。
運転士の頭の向こうに富士山が見えている。
この後、松田駅で運転士がJRから小田急に代わる(松田からは小田急線だからだろう)のだが、
小田急の運転士は無造作にも鞄を自席の右、写真中央にある台の上に置いた。
大型の鞄なので、おかげで視界を遮ること大。ちょっと考えないといけないよ、小田急さん。
もっとも、松田駅から後は暗くなったので影響は少なかったけどね。




1740頃、小田急新宿に到着。
今日乗った3本の中で、一番快適でした。景色も良かったし、やっぱり特急はいいな。



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