横須賀軍港めぐり
2010年10月17日
 

 たまさか横須賀軍港めぐりなるクルーズを見つけたので行ってみた。しかしこれがまた、安い割には艦船マニアの心をくすぐるのである。

 帝国海軍時代、国内には横須賀(神奈川)、呉(広島)、佐世保(長崎)、舞鶴(京都)の四ヶ所に鎮守府(海軍の根拠地)が置かれていた。そしてそのいずれもが現在の海上自衛隊に引き継がれており、特に横須賀(と佐世保)には米海軍も同居(?)している。
 つまり、横須賀軍港めぐりとは、海上自衛隊と米海軍の双方の艦船を同時に見ることができるツアーなのである。


 横須賀軍港めぐりはこの波止場から出発する船での45分間のクルーズである。料金は1200円、先に行っておくが若干でも艦船に興味のある人なら、絶対に損をした気分にはならない。

 ちなみにここは京急汐入駅から徒歩5分のダイエー横なのだが、前夜の夜更かしがたたって電車の中で爆睡、気がついたら一つ乗り越した横須賀中央駅だった。時間には余裕があったので焦りはしなかったが、おかげで20分近く?歩く羽目になったのは内緒である。





 これは乗り場から撮った砕氷艦しらせ(二代目)と護衛艦(DD)おおなみ。これを見つけた時点でテンションが上がっている(笑)












 ようやくやって来た。本日の乗船は、この「しーふれんど5」。












 出港していきなり!
 海上自衛隊の最新鋭潜水艦、そうりゅう(蒼龍)型である。そういえば横須賀には第二潜水隊群があったなぁ(第一は呉)。
 護衛艦などは艦首に番号が入っていて、それで識別できるのだが、潜水艦の場合は無い。だが、あの大きなセイルを持つのはそうりゅう型だけである。















 こちらは米海軍のイージス艦。マストが後方に傾き、また、海上自衛隊のような細かいトラス構造になっていない。
 艦の後に青いクレーンが見えているが、そっちは空母が入るドックのようだ。あいにくこの時期、空母は入港していなかった。










 DD110、護衛艦たかなみ。ちなみに、DDというのは”Destroyer Destroyer”の略であり、直訳すると駆逐艦のことである。
 海上自衛隊の護衛艦には、DD(汎用護衛艦)の他にDDH(ヘリコプタ搭載護衛艦)、DDG(ミサイル搭載護衛艦)がある。













 掃海艇のとじま。
 掃海艇とは、海中の機雷を処分する目的で建造された艦艇だが、機雷は艇体の磁気に反応するので、そのようなことが無いように艇体は木造となっている 。しかし木船はもはや造り続けることができず(匠の後継者がいない)、今後はFRP艇に代わっていくという。












 手前がDDG171、護衛艦はたかぜ。DDの後に”G (Guidance)”が付いているのでミサイル搭載護衛艦である。

 その向うは掃海母艦うらが。掃海艇は小型のため、十分な物資を搭載しての遠洋航海ができない。そのため掃海母艦が随伴して、日常物資等の補給を行うのである。









 DE234、護衛艦とね。

















さて、楽しかった割には写真が少ない気もするが、それもそのはず。
ほとんどの写真には人の頭が写っていて使えない(苦笑)

というわけで今回はこれくらいで勘弁してください。
とにかく楽しいし安いので、少しでも艦船に興味がある人にはお勧めです!

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