奥多摩湖ロープウェイ

2010年5月16日
 

  奥多摩にあるのは廃線や廃集落、廃道だけではないのである。

 廃線の後は廃ロープウェイ(笑)。全く奥多摩というヤツは廃道しかり、廃集落しかり、廃線然りで話題につきない。ここだけの話だが、ちょっとだけ東京へ引っ越したくなっているのは内緒である。東京勤務でも希望しようかしらん。


 奥多摩湖ロープウェイは昭和37年に営業を開始したが、そのわずか数年後には運休(事実上の廃止)となっている。廃止の理由は営業不振、だそうだが、駅、そしてゴンドラ本体は廃墟となりつつも現存しているのである。
 駅は奥多摩湖をはさんで両岸にあり、北側が「かわの」、南側が「みとうやま」である。
 かわの駅にはここ(左写真の坂道)から入っていく。






 あっさり発見(写真中央奥の建物)。だかしかし、駅の手前はテニスコート?になっていて高いフェンスで囲まれている。










 扉にはもちろん鍵。





 フェンスの隙間から撮った写真。とても廃墟っぽい、というか、廃墟を見に来たのだが(笑)あれが北岸のかわの駅である。

 ネットを見ているとここから中へ進入した者もいるようだが、私は良い子なのでこれ以上は行かない(爆) ネットから拾った写真を載せておくに留める。こちらがわにいるのはくもとり号だ。
















 対岸まで20分ほど(だったっけ?)歩き、奥多摩周遊道路の料金所跡を入ってすぐのところにある駐車場にロープウェイの鉄塔が残っている。
 
 本題とは関係ないが、この辺りはバイクがとてもうるさい。私ぁバイク乗りだが、うるさいバイクは嫌いである。堂々と違法マフラーをつけるんじゃないって。






 南岸のみとうやま駅には、駐車場向かいのここを上っていく。鉄塔からロープが渡っているのでそれと見当がつくが、もしそれが無ければ、特にこの季節は樹木が生い茂っていることもあり、分かりにくいと思う。










 上の階段を上るとすぐにみとうやま駅がある。ご覧の通り紛れも無く廃墟(笑)。かわの駅には厳重なフェンスがあったのに、こちらにはそのようなものは一切無い。











 駅ではみとう号が待っていた。
 ブレーキはかかっているのだが、状況としては宙吊りのまま。接地はしていない。乗ってみると少し揺れた。

 何とかしないと危ないじゃん、とは思うが、所有者の奥多摩観光が所在不明となっていて何ともならないらしい。












 左側のホームは、二度と来ることの無いくもとり号を待っている。











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