葛飾柴又矢切の渡し


2010年1月30日
 

 葛飾柴又矢切の渡し、東京の下町の風景。


 京成柴又駅。
 写真中央やや右に誰か立ってる。










 寅さん!

 とさも知っている風に書いているが、実は寅さんシリーズは1本も見たことが無い。
 しかしそんな私でも「わたくし、産まれも育ちも葛飾柴又。帝釈天で産湯を使い」云々から始まり「姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅とはっしやす」で終わる口上は知っている。
 
 ということは、やはりある種国民的映画だったのだろう。私が見ていないのはその機会がたまたま無かったに過ぎない。

 ところでもう一人、葛飾産まれの有名人を知っているかな?

 そう、こちらはフーテンではなくお堅い公務員、両津勘吉だ(笑)。

 両津勘吉が主人公の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」は少年ジャンプにかれこれ30数年連載されている漫画だが、私がジャンプを読み始めた頃にはまだ始まっていなかった。





 余談はさておき、駅から程近い帝釈天参道を歩く。参道にとらや(↓)があった。寅さんの実家だ。














 帝釈天の山門。朝早いにも関わらず、わりあいと賑わっている。











 帝釈天の横を抜け、寅さん記念館へ行ってみる。これは記念館前にあったベンチだが、その形が寅さんの雪駄、その上には鞄と帽子が置かれている。これ(↓)は雪駄のモニュメント。









 記念館の中はまぁ、映画のセットとかそんな感じだ。ただ、当時、帝釈天まで通っていた人車(人が押す鉄道)のミニチュアがあったのがものめずらしい。




 記念館の後は、江戸川を渡る矢切の渡しへ。天気が良く、空が綺麗だ。

 ちなみに付近の河川敷は運動場になっていて、写真のボックスはそのためのトイレだ(笑)









 あそこが渡船乗り場。手前の小屋では親父が土産を売っている。











 時刻は10時近く。ガイドブックでは9:30から運航となっているが、門が閉まっている。オマケに船は対岸にしかなく、そのうえ準備どころかカバーがかかったままで人影も無い。

 土産物屋の親父に聞くと、この様子では渡しが始まるまでまだ30分以上かかるだろうとのこと。観光ガイドにも載っているのに、どうやらやる気も無いみたい。寅さんよりむしろこちらを楽しみにやって来たのだが、次の予定もつまっている(午後は神田でゆっくり古本を漁りたいのだ)。

 残念だが、とりあえず渡しの現場には来たということで、今日はこれにて撤収である。




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