陣馬山縦走


2010年1月10日
 

 正月休みもそこそこに東京へとんぼ帰り。東京の冬は天気が良く、気温もさほど下がらない(岐阜ほどには)ので、登山には絶好である。今回は東京と神奈川の県境、陣馬山から高尾山への縦走を試みた。

 正月休みもそこそこに、東京へ舞い戻った。で、休日の第一弾は陣馬山、である。高尾山のガイドブックを見ると、たいていオマケのように解説がついてくる(笑)。陣馬山から高尾山への、尾根伝いの縦走が一つのコースになっているようなのである。面白そうなので行ってみることにした。


 高尾駅を8時前のバスに乗り、40分ほどかけて陣馬高原下バス停に到着。この日は登山客が多く、バスは臨時に1本が増発(それもバスの運転手がその場で会社へ電話しての増発)となった。
 写真はバス転回所の向かいにある商店。観光客相手なのだろうが、営業しているのだろうか。







 停留所はここで終点であり、転回所となっている。その一角に佐儀帳(岐阜では。一般的にはどんと焼き?)の準備がしてあった。











 
 陣馬高原下は谷間になっていて、この時間になっても日が当たらず、何となく薄暗い。




 本日のコース。
 陣馬高原下から陣馬山山頂を目指すのだが、和田峠はショートカットして陣馬新道で登っていく。その後、地図上では左から左下となる明王峠、小仏峠を経て高尾山山頂(地図外)まで尾根伝いに縦走するのである。
 一応、国土地理院の2万5千分の1とGPSを持って来てはいるが、遊歩道が整備されているようで、出番は無いかもしれない。





 陣馬新道のきついの何のって(大汗)。
 植林の中を登っていくのだが、急勾配もいいとこである。短く九十九折れを繰り替えしていくのだが、そうでなければ四足でないと上がれない。真冬の山の中というのに汗びっしょり、一時ジャケット(安物のMA−1もどき)を脱いだ程である。
 左写真は陣馬新道がようやく和田峠からの旧道と合流する辺り。稜線がもうそこに見えている。





 登頂!
 山頂では陣馬山名物の白馬がお出迎え。陣「馬」だから「馬」のモニュメントを置くとは、安直もいいところだ(笑)。客寄せになっているとも思えないが。
 ここまで陣馬山高原下バス停から4.5km(看板にそう書いてあった)、それを1時間で歩いているので、平地ならともかく、かなりのハイペースである。
 それにしても空の色がすごい。上は偏西風がかなりきついのだろう。



 遠く丹沢山系の向うに富士山が見える。
 陣馬山山頂は神奈川の景勝50選の一つだそうだ。
















 陣馬山山頂から30分で明王峠へ到着。付近は冬山らしく草は枯れている。岐阜と違って雪は見られない。その代わり、人がとても多い(苦笑)。所々でとてもじゃないが思索にふけりながら歩ける状態ではなくなる。煩いなぁ、オバサン…














 オバサン連中は煩いが、空は本当に碧い。(関係ないか)













 景信山に到達。陣馬山から5.7kmとあるが、ここまで約1時間半。












 で、山の中にも関わらずこの人混みだ。中高年(自分も該当)登山ブームというが、本当だな。もっとも私の場合、地図を見て行き先を決めているので、観光地とは基本的に関係ないのだが。それに時々、道の無いところを彷徨っているしw







 陣馬山から2時間で小仏峠に到達。その名の通り小仏が祭られていたのだが、なぜか狸もいたりして(↓)











 甲州街道は、元々は小仏峠を越えていた。ずっと後、明治の半ばに車道の必要性が生じ、より勾配の緩やかな大垂水峠へ移ったのである。
 写真は明治天皇が甲州へ行幸した折に、ここ小仏峠で小休止したのを記念して建てられた碑である。







(←)甲州街道を分かつ峠らしく、北を望めば八王子の市街が見える。
 南を望めば相模湖(昔は無かったのだが)(↓)














 岐阜の山と違って雪が積もっていたりはしないのだが、やはり気温は低いようだ。日陰には厚さ10cm程の霜柱があった。3段で成長しているのがわかるだろうか?
 久々にわざと霜柱を踏んでみたりして。サクサク感が気持ちいいのである。






 小仏城山到着。陣馬山から2時間余り、小仏峠から20分かからない。











 相変わらず人が多い(当然か)が、丁度昼になったのでここで昼食。100円ショップのチキンカツ弁当だが、値段が値段だけに…。そういえば夏の終わりに、山で使う目的でストーブ(コンロ)を買ったのだが、テストしただけでまだ使っていないな。次に来るときは持って来ようか?そうすれば暖かいコーヒーも飲めるのだが。



 小仏城山からは興味本位で大垂水峠の旧道方面へ寄り道。あまり面白いものではなかったので写真は無し。とって返して高尾山山頂直前の登りでバテバテ、数歩歩いては立ち止まりを繰り返しながら1410山頂到達。陣馬山高原下バス停から5時間半、陣馬山山頂からは4時間余り、ほぼ歩き通しであった。

 山頂ではオヤツに高尾の駅売店で買っておいた「高尾のてんぐあんぱん ¥150」を食す。掌よりやや小さいくらいの小振りだが、中々美味である。真ん中に入っている焼きは天狗の顔だ(と思うw)。





 高尾山の下山には6号路を選択。ワイルドな道だったが、足元はいつぞや上野アメ横の中田商店で2800円で買ったコンバットブーツで固めているので問題無し。
 途中岩洞があったりして興味を惹いたが、疲れていたので横目で見ただけでパス。







 1513高尾山ケーブルカー駅到着。陣馬高原下バス停から実に6時間40分。

 疲れたけれど、天気が良く、気温もちょうどいい。気持ちの良い一日だった。







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