氷川丸


2009年12月12日
 

 ヒコーキマニアを自称しているが、その実、船好きでもあったりする。その理由はそのうち明かすとして、横浜で氷川丸を見てきたので報告する。

 横須賀隧道巡りツアーは午後早くで終了、せっかくなのでついでに横浜へ。とは云っても私のこと、元町や中華街とは無縁である。


 つまり、氷川丸を見に来たw

 氷川丸とは、戦前、日本郵船が北米航路に就航させていた客船で、戦争中は病院船として海軍が徴用、戦後は再び北米航路、とまぁ幾多の変遷があって現在は横浜港に係留、展示されているのである。







 蛇足だが、チャーリー・チャップリンも本船に乗船して来日したのである。





 入場料を支払って中へ入る。
 さすが外航の豪華客船、通路の天井は高く、幅も広い。食堂(↓)も豪華。
















 (←)ラウンジと一等客室(↓)











 とまぁこれだけ見ると豪華なものだが、それを享受できるのは一等船室の客だけである(ひょっとしたらわずかな日本人と、ほとんどは外国人だったかもしれない)。移民のほとんどは三等船室であり、蚕棚の如きベッド(寝台と言った方が雰囲気が出る)で太平洋を渡ったのだ。当然、この様な豪華設備とは縁もゆかりも無いのである。


 お約束で船長室。船長公室は外国の貴賓を招くことがあるので、相応の調度に仕上げられている。












 客室、乗組員室の区画から機関室の区画へ入る。左はディーゼルエンジンのヘッド部分である。エンジンは右下の解説の通り(クリックで拡大)、B&W社(後にドイツのマン社へ吸収された)製8気筒エンジン2基である。










 コンロッド、の部分だけどこれでは大きさが分からないw 頂部のボルトは20cmほどの直径があるのだ。
 下はこれまた大きいプッシュロッド。左に置いてあるA4サイズのファイルと大きさを比べて見て欲しい。















氷川丸に乗船したのが午後もだいぶ遅くなってからだったので、下船した頃には夜の帳が下りていた。
しかし、そのおかげでイルミネーションが撮れた。


実はこの後、日本丸と三菱みなとみらい科学館へ行くつもりだったのだが、時間切れ、後日再挑戦となったのである。





以下はオマケ。大桟橋から撮った薄暮と夜景。デートにぴったりだと思いませんか?(笑)






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