国道303号周辺とそれから(その1)八草峠


2008年8月2日
 

  国道303号は岐阜と滋賀を結ぶ最も北の峠である。その周辺に焦点をあて、八草峠(旧道)、土倉鉱山跡、夜叉ヶ池林道、ホハレ峠を紹介する。また、帰りがけに通過した徳山村と根尾村を結ぶ馬坂峠についても報告する。

 国道303号(旧道)の岐阜滋賀県境にあるのが八草(はっそう)峠である。

 2001年に八草トンネルが開通してからはそちらが国道(新道)となり、滋賀県金居原地区を除いて非常な快走路となった。残区間についても2008年秋には開通との事で、交通量も多くは無く、メインマシンであるハヤブサ向きの道と云えるかもしれない。

 ただ、今回は思うところあって、KDXで旧道を走ることにした。
 
 旧道へは、八草トンネルの岐阜県側入口手前の分岐を入って行くのであるが…。

 これが峠の写真である。途中の写真が無いのは、怖かったからに他ならない。
 まず、道幅が1車線+、離合箇所も少ないので車で入って対向車が来たら万事休すである。その上、山側は落石、崖側はガードレールが根こそぎ落ちていたりと、一瞬たりとも気が抜けない。この有様で高々数年前まで国道を名乗っていたとは、驚くばかりである。





 これは峠から岐阜側(登って来た道)を振り返っている。道幅の狭さが分かると思う。写真中央には、落ちかかっているガードレールも写っている。
 繰り返すが、ここは数年前まで現役の国道であったのだ。
 
 






 峠からは、南側の尾根に向かってダートの林道が延びている。
 行けそうな気がしたので行って見たが、やはり所々路肩が落ちていて非常に怖い。もちろん幅員は1車線(それも軽)ギリギリである。








 途中で軽自動車を発見。ここまでの路面状況を考えると、決死の覚悟で登って来たとしか思えない。新しいので不法投棄車ではないようだが、山菜取りだろうか。




 ここまで進んで来た。不思議な事に、何故かこの辺りだけ舗装がされている。

 道幅はあるのだが、草で路肩(右側。崖である)が全く見えないので引き返す事にした。草が少なくなる来年の早春、機会があれば再トライすることにしよう。

 






 右写真は来た道を振り返っている。中央やや左に小さく写っているのが先程の軽自動車である。




八草峠まで戻って来て、今度は滋賀県側へ下る。


 峠の滋賀県側にはやる気の無いゲートがあったが…。

 滋賀県側の状況も岐阜県側と大差無かった。旧道をそのまま下って、八草トンネルの西側入口へ出ても良かったのだが、某ツーリングマップルの「ダート」の文字に惹かれて、途中の分岐から日の裏林道へ入ったのであるが、どうやら情報が古かったようだ。R303との合流まで全線舗装済である。




 R303まで出たら、給油のために木之本方面(西)へ向かう。タンクの燃料は既に半分、林道で燃料切れの可能性大である。それだけは勘弁して欲しい。(航続距離が短いのはKDXの一大欠点だと思うのだが、モトクロスマシンをエンデューロまがいに使うことが間違っていると云われればそれまでである)

 幸い、木之本まで下りなくても途中の杉野でJAのスタンドが開いていた(実際の所、次にスタンドがあったのは100キロ近く走行した後だったので、無給油のままだったならば山の中でガス欠した可能性大である)。

 さて、ここから再び岐阜方面(東)へ引き返す。


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