品又峠と新穂峠


2008年7月20日
 

  岐阜滋賀県境にある車道の通っていない峠、品又峠と新穂峠。この二つを一度にアプローチしてみたが、事前の準備不足によりそれと気付くことすらできずに敗退した。

 岐阜と滋賀の県境には5つの峠がある。北から八草峠、鳥越峠、新穂峠、品又峠、国見峠。

 これらのうち、八草峠は国道303号として、鳥越峠と国見峠は林道(舗装済)として道が付いている。が、問題は品又峠と新穂峠。

 滋賀県側からは登山道程度しか道がついていないようであるが、岐阜側は峠直前まで道路が付いているとのこと。とても興味をそそったので、行ってみることにした。

 まず、南側の品又峠から攻めてみることにする。

 
 家から県道40号をひたすら西進、揖斐高原スキー場の看板を左(南)へ折れると品又峠方面である。

 峠までの道は舗装しているものの、非常に緊張を強いられる。
 幅は軽自動車1台分、所々それ以下である。離合ヶ所も無いので、車はすれ違い不可能。その上、舗装は掘れていて、落石があって、路肩は崩壊していて…。
 途中の写真は、その余裕が無かった。


 

 舗装路の終りは小さいロータリーになっていて、すぐそこに奥伊吹スキー場のリフトが見えている。あそこは滋賀県。

 実は、ここから10mほど登ったところが品又峠であったのだが、そのときは気付いていなかった。下調べ不足である。





 ロータリーから右手(北側)には、白く柔らかい砂のような路面のダートが続いている。せっかくだから行ってみることにする。
 ここは林道新穂〜品又線だそうである(途中で銘板があった)。このまま新穂峠とつながっているのかと思ったが、行止まり。









 ここが品又峠、と(その時は)確信して来た道を引き返した。





 最初の分岐の所には、なぜかダチョウの牧場がある。
 つつかれそうになるほど近寄ることができるが、クチバシは固そうで怖い。

 しかし、アフリカのサバンナで暮らしているダチョウをスキー場の隣で飼うとはどういう料簡だろう。真冬は大丈夫なのだろうか。





 さて、今度は県道274を北上して新穂峠へ向かう。

 分岐点はここ(写真は進行方向と逆向きで撮っている)。看板にある右上を指した矢印が新穂峠方面である。









 これまたギリギリ1車線の舗装路を登って行くと、峠付近で舗装は終り。

 直進は林道新穂〜品又線の新穂側入口である。
 写真には写っていないが、右手には藪に覆われた極度に細い舗装路(幅1m?)がついていたが、50m程行ったところで崩落。徒歩で進んでいたのだが、危うく落ちる所であった。








 林道は1キロも行かないうちに行止まり。この先は谷底である。
 ここらが新穂峠かな、と思いながら来た道を引き返した。









 帰って来てから何度も記憶と地図とを付きあわせてみたのであるが、自分の行った場所がどうも判然としない。林道は確かに峠近辺から南へ下っていた(影の向きを見てもわかる)のであるが、地図上にそのようなルートは存在しないのである。逆に北向の道は書いてあるが、そのような道は無かった。
 非常に気持ちが悪いので、近いうちに機会を作って、GPSを持って再トライするつもりである。

付記:品又峠の滋賀県側は奥伊吹スキー場のゲレンデになっているため、アプローチは不可能かもしれない。また、新穂峠の滋賀県側は登山道なので、脚力に自信のある人向きである。



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