県道52号(その4)開拓地


2008年5月27日


  郡上と板取を結ぶ、板取街道と呼ばれている県道52号は、路肩崩落のため長らく通行止めとなっているのだが、バイクならば通過できるとの情報もある。そこで、現状を確かめるべく行ってみた。

 県道52号が亀尾島川(内ケ谷川)を渡る直前、黒田〜亀尾島林道への分岐がある。

 この辺りを境として下流側を亀尾島川、上流側を内ケ谷川と呼ぶようであるが、どうも判然としない。







 ここらで一度整理をしよう。
 岐阜県郡上市大和町の地図を開くと、県道52号沿いに東(ふもと)から順に落部、黒田、そして内ケ谷川手前に金山、という集落があり、金山から亀尾島川沿いに北上したところが開拓地になる。
 黒田〜亀尾島林道というのは、黒田集落から開拓地へつながる林道だと思われる(いつの時点かで県道52号へ格上げ?)。
 平成20年5月時点で、これら集落のうち残っているのは一番下の落部のみであり、残りの集落は何らかの理由で離村している。通常、廃村跡には廃屋が見られることが多いのであるが、少なくとも新道となっている県道52号沿いに廃屋は見られなかった。
 離村時期が早かったため家が崩壊してしまったのか(この辺りは豪雪地帯)、はたまた新道から遠く外れた所に集落があったためなのか、は定かではない。県道52号沿いにはたくさんの旧道の跡と思しき道が見られたので、機会をつくってもう一度、一つ一つ丹念に通ってみたいと思っている。

 余分な話はさておき、開拓地への林道を北上する。

 元々集落があり、学校(分校?)まであったとのことだったので、何か建物の跡が見つかることを期待していたのであるが、ひたすらダートを走った後、道が左右に分岐しているところで両方ともに厳重なゲートがあり通行止めである。


 直進は中電不動産の山。










 右は三井物産の山、のようである。そういえばここへ来る間、別荘みたいな建物が幾つかあったが、それはこれら会社の管理なのだろうか?


 
 これは分岐を右に、小さな橋を渡って三井物産のゲート前で撮った写真である。
 だいだい、走ってきた場所の感じがわかってもらえるだろうか。







 どうやら開拓地はその歴史が余りにも短く、痕跡を残す間も無かったようである。


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